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(推薦・応募締切が2021年2月26日(金)まで延長されました.)
受 賞 者:中澤里奈(TRL)、伊藤貴之、斎藤隆文
表 題:Analytics and Visualization of Citation Network Applying Topic-based Clustering
対象論文:Journal of Visualization, Vol. 21, No. 4, pp. 681-693, 2018.
受 賞 者:A. Z. Nazari, Y. Ishino, R. Yamada, T. Motohiro, F. Ito, H. Kondo, Y. Miyazato, S. Nakao
表 題:“CT (Computer Tomography) Measurement of 3D Density Distributions of High-Speed Premixed Turbulent Flames (Multi-Path Integration Image-Noise Reduction Technique Based on Novel Concept of Complex Brightness Gradient in Quantitative Schlieren Images)”
対象論文:The 18th International Symposium on Flow Visualization (ISFV-18), Zurich, Switzerland, June 26-29, 2018
対象者なし
受 賞 者:花崎 逸雄(農工大)
表 題:
熱揺らぎが支配的なメゾスケール熱流体現象の可視化と制御に関する研究
(1) セルロースナノファイバーによるコーヒーリング現象の抑制
(2) TIRF によるナノ流路内の トレーサー可視化における露光時間の影響*
対象業績:可視化情報,Vol. 37,Suppl. No. 1
可視化情報,Vol. 38,Suppl. No. 1*
受 賞 者:桑野 修(海洋研究開発機構)
表 題:可視化で進める地震研究
対象業績:可視化情報 Vol.37 Suppl.1(可視化情報シンポジウム), D111 (2017)
対象者なし
対象者なし
1. 第46回可視化情報シンポジウム ベストプレゼンテーション賞
(1) 竹下泰史(北九州市立大)
「レインボーシュリーレン法によるショックトレーンの可視化」
(2) 北島雅文(工学院大)
「射出機を用いたテニスボールの空力特性計測」
(3) 杉岡洋介(東北大)
「粒子/色素吸着型ポリマーセラミック感圧塗料の特性評価」
(4) 宮城優里(お茶の水女子大)
「RGB-Dカメラで記録した歩行者軌跡のパターン分析と可視化」
(5) 西村京馬(立命館大)
「3次元計測点群データの奥行き強調可視化 ― 点線と点密度制御の活用 ―」
(6) 鳥取直友(東工大)
「慣性フォーカスとDLDマイクロピラーによる微粒子分離」
(7) 難波陽大(日本大)
「偏心型軸流式血液ポンプの内部流れの解明と生体適合性の評価」
(8) 中村崚登(神戸大)
「燃料インジェクター内におけるストリングキャビテーションの発生と
3次元流場構造の分析」
(9) 江口玲央(京工繊大)
「機能表面に沿う自然対流気液二相流の可視化画像計測」
① 石井大地、桑田輝一(大分工業高等専門学校)
「Streamlines」
② 芹田真澄、武田咲希恵(東京理科大学)
「いろどり」
太田槙吾、市川拓弥(東京理科大学)
「”Watch” the sound」
松岡大祐、荒木文明、佐々木英治(国立研究開発法人海洋研究開発機構)
「encounters of ocean currents and eddies」
学生の部:
「レーザ計測によって取得された大規模3次元点群の自動ノイズ平滑化と
高品質透視可視化」
内田知将, 長谷川恭子, 李亮, 田中覚(立命館大学)
大学院生の部:
「計測・同化・シミュレーションの3種類の海洋データを用いた
モード水領域の比較可視化」
矢野緑里, 伊藤貴之, 田中裕介, 松岡大祐, 荒木文明(お茶の水女子大学)
学生の部:
「スマートデバイスを用いたマルチエージェントモデルに基づく
津波避難疑似体験システム」
植野雄貴, 近真弥, 陳詩凌, 金澤功樹, 樫山和男(中央大学)
大学院生の部:
「南海トラフ巨大地震における大規模津波の数値シミュレーションに基づく
塩分変動ビジュアル解析」
森本行哉, 中田聡史, 長谷川恭子, 李亮, 田中覚(立命館大学)
(1) 李 澤辰(東北大学))
「線形最小二乗法を用いた蛍光油膜画像における表面摩擦応力場の推定」
(2) 尾亦 範泰(東京大学)
「ノズルを含む3次元非定常流れ方向データの定量的可視化法」
(3) 岡田 佳也(お茶の水女子大学)
「店舗内の歩行者行動分析のための3次元時系列可視化」
(4)執行 悠太(東京理科大学)
「蛍光異方性の温度依存性に対する溶液粘度の影響」
溝口 美生,櫻井 亮介 (東京理科大学)
“Droplet painting”
新原 俊樹(東北大学)
「ファイルサーバ内の電子ファイル格納状況の可視化」
藤田 涼亮,藤田 健介 (東京理科大学)
“Invisible canvas”
(1) 山本駿悟(室蘭工業大学大学院)
「熱画像法による水素吸蔵合金充填容器の発熱分布の可視化」
(2) 河内拓也(東京工業大学大学院)
「開口合成法を用いたエコーPIVの開発」
(3) 池田拓士(九州工業大学大学院)
「弾性運動翼の弾性変形部壁面近傍の渦度の成長」
(4) 野田達也(室蘭工業大学大学院)
「中空円筒内を流れる作動油のキャビテーション噴流の可視化実験(面取りおよびテーパ形状の影響」
(1)最優秀ポスター賞
学生の部:下村 哲裕(立命館大学)
大学院生の部:花立 麻衣子(中央大学)
(2) 優秀ポスター賞
学生の部:金沢 功樹(中央大学)
大学院生の部:矢野 緑里(お茶の水女子大学)・永田 広樹(立命館大学)
表 題: | Algebraic design of multi-dimensional transfer function using transfer function synthesizer |
著 者: | Takuma Kawamura, Yasuhiro Idomura, Hiroko Miyamura, H. Takemiya |
対象論文: | Journal of Visualization, Vol.20, No.1, pp. 151-162 (2017) first). (online first) |
(1)
表 題: | 実環境下での3次元流れ方向の計測手法 |
著 者: | 白山晋,尾亦範泰, 安達健二 |
(2)
表 題: | 論理演算に基づく,日本伝統家屋のレーザ計測点群データのセグメンテーションと半透明可視化への応用 |
著 者: | 王晟, 長谷川恭子, 徐睿, 岡本篤志, 田中覚 |
対象論文: | 可視化情報学会論文集, Vol.36, No4, pp.16-23 (2016) |
表 題: | 可視化計測における高速度カメラの技術貢献 |
著 者: | 高速度カメラ「FASTCAM」シリーズ:株式会社フォトロン |
受賞者: | 松田 佑(名古屋大学)(37 歳) |
表 題: | 感圧塗料 (PSP) による物体表面圧力分布の高度化 |
関連論文: | 可視化情報 Vol.35, Suppl.1 (2015 年7月)若手スポットライトセションおよび可視化情報 Vol.36, Suppl.1 (2016年7月)A206. |
該当なし
受賞者: | サイバネット株式会社 |
表 題: | ビジュアリゼーションカンファレンス開催に係わる貢献 |
対象作品: | ビジュアリゼーションカンファレンスの運営(開催費負担を含む)を21年間主体的に行ってきた長年の貢献. |
(1) 講演題目:自由表面流れ場における集水装置を有する軸流水車の後流特性
講演者:佐藤 元紀(茨城大学)
(2) 講演題目:渦輪の固体平壁面衝突時における圧力場変動
講演者:竹内 桃(室蘭工業大学)
(3) 講演題目:流量変化が重力渦式水車の流れ場に及ぼす影響
講演者:鈴尾 亮太(茨城大学)
(4) 講演題目:片持ち弾性支持された断面辺長比の小さい角柱の流力振動特性と流れ
講演者:水上 峻一(金沢大学)
金賞
研究発表課題:スズメガの幼虫の重力定位行動
発表者:茨城県立日立第一高等学校 加藤 由稀、小川 航平、佐甲 魁世、斎藤 瑞紀
銀賞
研究発表課題:高校でできる実験をもちいた水素結合評価の挑戦
発表者:茨城県立日立第一高等学校 萬代 充裕、澤田 未来
(1)
講演題目: | 「感温塗料による形状記憶合金表面の温度分布の時系列計測」 |
講演者: | 加藤 優太(愛知工業大学) |
(2)
講演題目: | 「壁面情報を必要としない壁面せん断応力の導出に関する検討」 |
講演者: | 市川 賀康(東京理科大学) |
(3)
講演題目: | 「高速液体マイクロジェットの体積制御に関する可視化実験」 |
講演者: | 河本 仙之介(東京農工大学) |
大賞
タイトル: | Micro-space odyssey |
作 者: | 酒井 大輝,執行 悠太,川上 拓海 (東京理科大学) |
金賞
タイトル: | 都市河川氾濫時における大規模避難シミュレーションの可視化 |
作 者: | 廣川 雄一,西川 憲明,浅野 俊幸 (海洋研究開発機構),坂井 隆志 (イマジナリーパワー), 山田 武志,印南 潤二 (ベクトル総研) |
銀賞
タイトル: | つながる未来 |
作 者: | 川副 由梨花,川原 直人,慶山 智昭,佐野 史亮,大工原 みのり,根岸 菜摘,宮下 裕也,宮田 佳苗,八木 達也 (東京都市大学) |
(1)
表 題: | レーザーを用いた完全非接触でのLamb波生成可視化技術の開発 |
著 者: | 神田 淳(JAXA) , 細矢 直基(芝浦工業大学) , 梶原 逸朗(北海道大学) |
対象論文: | 可視化情報, Vol. 35, Suppl. 2 (全国講演会京都2015), C105 (2015) |
推薦理由: | Lamb波生成にレーザーアブレーション,可視化にレーザードップラーを利用することで,十分な応答性・精度を有する完全非接触のシステムを構築し,自動かつ短時間でLamb波を生成可視化することに成功した.Lamb波を用いた構造損傷検知技術の実用化の道を拓いたという点で,本技術の有効性が示された. |
(2)
表 題: | Evaluation for rolling behavior of cell-sized particle by lateral observation in microchannel |
著 者: | 吉田 佳広(東京理科大学),亀谷 雄樹(東京理科大学),元祐 昌廣(東京理科大学) |
対象論文: | The 11th International Symposium on Particle Image Velocimetry (PIV’15), #B11, Santa Barbara, USA (2015) |
推薦理由: | 本技術は,これまでの併進運動のみを抽出するPIV/PTVを拡張させる技術であり,微小スケールにおける可視化技術の高度化はもちろん,スケールを拡張することも可能であり,可視化技術の進展に著しく寄与しうる技術であることが評価された. |
(1)
受賞者: | 田中 洋介(京都工芸繊維大学) |
表 題: | Thinning and Break-down Behavior of Liquid Film under a Droplet Floating on the Mother Phase |
関連論文: | The 16th International Symposium on Flow Visualization (ISFV16), #1159, Okinawa, Japan (2014) |
推薦理由: | バックライト法による可視化,デジタルホログラフィ応用計測,PIV等による流動解析など,様々な流れ場に対し研究し,主にデジタルホログラフィを用いた可視化計測において多くの評価される貢献があった. |
(2)
受賞者: | 八木 佐也香 (NTT (元お茶の水女子大学)) |
表 題: | Storyline を適用した連続数値型時系列データ可視化のためのレイアウト手法 |
関連論文: | 可視化情報, Vol. 35, Suppl. 1 (可視化情報シンポジウム), D108 (2015) |
推薦理由: | storylineを用いた時系列データ群の可視化法に関する新しい試みの提案がなされた.時系列データ群という,多くの分野で極めて重要でありながらも,情報可視化の分野では比較的研究が少ない対象に対して,発展性のある有望な手法を提案していることが評価された. |
(1)
講演題目: | 「生体での感覚・恒常性維持反応の可視化と情報抽出」 |
講演者: | 西村 智(自治医科大学・東京大学・JSTさきがけ) |
(2)
講演題目: | 「噴出速度の異なる高速乱流バーナー火炎の瞬間三次元密度分布の20方向シュリーレンCT計測と3Dプリンティング」 |
講演者: | 石河 雄太(名古屋工業大学) |
(3)
講演題目: | 「レーザーを用いた完全非接触でのLamb波生成可視化技術の開発」 |
講演者: | 神田 淳(宇宙航空研究開発機構) |
(1)
講演題目: | 「多孔質内におけるレイリーテイラー不安定性の可視化」 |
講演者: | 兵藤陽光(東京工業大学) |
(2)
講演題目: | 「2段階誘電泳動を用いた腫瘍細胞の連続的分離」 |
講演者: | 清水孝充(東京理科大学) |
(3)
講演題目: | 「Tomographic PIVによる撹拌槽内乱流の3次元可視化計測」 |
講演者: | 高橋壱尚(横浜国立大学) |
大賞
タイトル: | magne-synchronism |
作 者: | 市川賀康, 武藤真和(東京理科大学) |
金賞
タイトル: | Chlamy Art |
作 者: | 菊地謙次, 鹿毛あずさ, 石川拓司(東北大学) |
銀賞
タイトル: | 3Dプリンタによる透明樹脂を用いた3次元流体ダイナミックスの立体表現 |
作 者: | 大道勇哉, 松尾裕一, 藤野敦志(JAXA), 酒井憲悟(豊通マシナリー), 藤田直行(JAXA) |
(1)
表 題: | 円盤翼の急激迎角変化時の過渡的な渦構造 |
著 者: | 長谷川裕晃(秋田大学),島川達也(筑波大学・院),松内一雄(筑波大学),中川健一(秋田大学) |
対象論文: | 可視化情報学会論文集,Vol.34, No.6, pp.9-16 (2014). |
受賞理由: | 本論文は,迎角が急激に変化する円盤翼に働く流体力とその周りの流れ場を調べたものである.2次元と3次元のPIVを駆使し,円盤翼周りの非定常な渦構造が詳細かつ精度良く可視化されている.渦構造の変化と流体力の変化の相互関連が議論されており,通常の翼の非定常効果と三次元効果に関する基礎研究として高く評価できる.また,流体力の制御法開発や,鳥・昆虫など生体の飛行システム解明など幅広い研究分野に有益な知見を与えるものである. |
(2)
表 題: | Mass transfer caused by gravitational instability at reactive solid-liquid interfaces |
著 者: | Ryoko Otomo(関西大学), Nobuhiko Ishii(北海道大学・院), Keita Takahashi(北海道大学・院), Shusaku Harada(北海道大学) |
対象論文: | Journal of Visualization, Vol.17, Issue 1, pp.49-57 (2014). |
受賞理由: | 本論文の著者らは,硫酸銅水溶液中におかれたステンレス製球形粒子群流動層と銅製電極に電圧を印加し,銅製電極から硫酸銅水溶液へ移動する銅イオンの濃度を赤外線吸収法によって可視化した.電極は粒子群上方に置かれており,密度の大きな銅イオンが粒子群に降下堆積した.銅イオンの輸送量は粒子の幾何学的配置に依存すること,密度差に伴う不安定性に起因した対流が輸送特性を支配することが明らかとなった.本論文により得られた知見は,様々な物質の輸送過程を時空間的に捉える手法を確立すると共に,流動層における対流現象の解明に寄与する. |
(1)
表 題: | MusiCube: 特徴量空間における対話型進化計算を用いた楽曲提示インタフェース |
著 者: | 斉藤優理(お茶の水女子大学・院), 伊藤貴之(お茶の水女子大学) |
対象論文: | 可視化情報学会論文集, Vol.34, No.9, pp.17-27 (2014). |
受賞理由: | 本論文では,様々なジャンル・アーティストの楽曲の中から,楽曲の特徴に関するリスナーの嗜好に合わせて選曲する楽曲提示インタフェース「MusiCube」を構築し,その有用性を検証している.タイトルやアーティスト情報などのメタデータを用いた従来の提示インタフェースと異なり,多次元楽曲特徴量をもとに対話型進化計算によってリスナーの嗜好を学習することで,リスナーの感性に合った楽曲の提示を実現するもので,感性データを可視化する新しい技術として今後の発展が大いに期待できる. |
(2)
表 題: | Story visualization of novels with multi-theme keyword density analysis |
著 者: | Miyuki Yamada(日本大学・明星大学), Yuichi Murai(北海道大学), Ichiro Kumagai(明星大学) |
対象論文: | Journal of Visualization, Vol.16, Issue 3, pp 247-257 (2013). |
受賞理由: | 本論文では,文学作品の数値化解析による可視化法として提案されたキーワード濃度分布の視覚像表現を異なるカテゴリーの戯曲と小説に適用して,一つのテーマに対する物語の展開パターンが作品によってどのように異なるかを視覚像として示している.さらに,複数のテーマが複雑に関連して描写される小説において,それらのテーマの相互関連やそれが物語の進行とともにどのように展開していくかを3次元的に視覚化する手法を示している.これらの結果は,今後文学作品を多様な観点から解析し,新たな発見につなげていく研究に資するものと期待される. |
(1)
受賞者: | 菊地謙次(東北大学) |
表 題: | Near wall flow visualization by inclined-observation using confocal micro PIV method |
対象業績: | The 12th International Symposium on Fluid Control, Measurement and Visualization (FLUCOME2013), OS10-02-3 (2013). |
受賞理由: | 候補者は,マイクロ流れや生体内流れに関する研究分野において可視化技術を駆使した実験的研究で多くの業績を挙げた.特に,本論文は,共焦点顕微鏡を用いたマイクロPIV法による壁面近傍速度場計測において,その測定面を傾斜させることで速度分布の疑似三次元的な測定の可能性を見いだしたものであり,その簡便性と有用性に鑑みて技術的に高く評価できる.こうした氏の取り組みを通して,今後の研究活動が大いに期待できる. |
(2)
受賞者: | 松岡大祐(海洋研究開発機構) |
表 題: | 多次元伝達関数の地球流体シミュレーションの可視化への応用 |
対象業績: | 可視化情報, Vol.33, Suppl.II, 可視情報全国講演会(会津2013)講演論文集, pp. 275-276 (2013). |
受賞理由: | 候補者の一連の研究では,シミュレーション結果の情報可視化において,多次元的な伝達関数(カラーマップ)や多変量解析等の手法を応用することで,研究者の気づきを促し,多変量データの新たな解釈を導き出す手法の開発に成功している.その成果は,地球科学と可視化情報の両分野の垣根を超え,新しい分野が切り開かれる段階に到達しようとしている.今後も,活発な研究活動によって,可視化情報における長期的な貢献および優れた業績が期待できる. |
(1)
受賞者: | 佐藤慧拓(東洋大学 理工学部), 菊地謙次(東北大学), 望月 修(東洋大学) |
表 題: | 葉脈流れの可視化 |
対象作品: | 2013年4月 学会HP フラッシュ (2013). |
受賞理由: | 本映像は,蛍光色素を植物ナンテンの葉に吸わせ,その高解像度蛍光マクロ像を微速度撮影することで,複雑に枝分かれした葉脈内の流れの可視化を行ったものである.吸われた水が葉の中央脈から分岐した側葉脈へ徐々に浸潤していく,植物内部の水の流れが鮮やかに可視化された,これまでにない可視化映像である.葉先端方向の吸水速度に関する学術的な知見を与えただけでなく,可視化技術の素晴らしさを広く一般に知らしめることのできる,美しい映像である. |
本学会は昭和 56 年に「流れの可視化学会」としてスタートし, 平成 2 年に社団法人「可視化情報
学会」として法人化を行った. 公益法人改革に対応して、平成 23 年 6 月1日に、一般社団法人「可 視化情報学会」として認可され、新たな再出発を行った。一般社団法人への移行に伴い、改めて公益 事業を進めていく学術団体としての可視化情報学会の在り方と位置づけについて、深い議論が重ねら れた。本来、学会とは同じ興味をもった会員が集まり、会員相互の情報交換を行うとともに、より大 きな学術的創成を進めるために、法人格をもった社会集団である。国際会議や学術論文集の発行を通 して社会に貢献し、人類の福祉向上のために活動を推進している事を改めて認識した。
21世紀において、「可視化」は重要な技術となってきている。流れの可視化技術においても、ハ ードウエアとソフトウエアの進歩により、より大量で詳細な情報が得られるようになった。また、情 報の種類や量も爆発的に増大し、情報の可視化技術はますます重要な技術となってきている。先端的 学融合技術である「可視化」をより推進させ、新しい概念の構築や、学術創成につなげていく計画と したい。具体的には、学会の英文論文集Journal of Visualizationを継続的にSpringer社より発刊 し、国際的情報発信の拡大と内容の一層の充実を図っていく。学会員はバックナンバーを含めて自由 にアクセスできるが、より容易なアクセス方法についても検討を進めていく。同様に,和文論文集お よび学会誌発行についても更なる充実・拡充を図る計画である.また、国際会議を主体的に主催・共 催し、国際的な情報発信を続けていく。国内シンポジウムも積極的に開催し、情報共有を進めるとと もに、新しい学融合を推進する。
(1)
表 題: | Development of ultrasonic visualizer for capturing the characteristics of viscoelastic fluids |
著 者: | 白鳥 貴久(北海道大学大学院), 田坂 裕司, 村井 祐一(北海道大学), 武田 靖(Institute of Food Nutrition and Health, ETH Zurich) |
対象論文: | Journal of Visualization, Vol.16, No.4, (2013) 275-286 |
表 題: | High-quality particle-based volume rendering for large-scale unstructured volume datasets |
著 者: | 坂本 尚久(京都大学), 前田 直哉(京都大学院), 河村 拓馬(日本原子力研究 開発機構) , 小山田 耕二(京都大学) |
対象論文: | Journal of Visualization, Vol.16, No.2, (2013) 153-162 |
受賞者: | 元祐 昌廣(東京理科大学) |
表 題: | An Evaluation of Manipulation Force for Droplet by Photothermal Marangoni Effect |
関連論文: | 12th International Symposium on Fluid Control, Measurement and Visualization (FLUCOME2013), (2013), OS10-01-3 他 |
受賞者: | 吉田 晶樹(海洋研究開発機構) |
表 題: | Three-dimensional visualization of numerically simulated, present-day global mantle flow |
関連論文: | Journal of Visualization, Vol.16, No.2, (2013) 163-171 |