平成26年度事業計画

学会の活動(第26期)

一般社団法人可視化情報学会は、昭和56年(1981年)に『流れの可視化学会』としてスタートし、本年で創立33周年の歴史となる。その間、会員諸氏の弛まない研鑽により、可視化に関する学術・技術は、理工学分野のみならず様々な分野で飛躍的に発展して、今や研究・開発・実践における有力な手段となってきた。さらに、近年はあらゆる分野で情報の種類、量とも飛躍的に増大しているため、社会からもその可視化についての期待は大きく、本会の果たすべき役割は今まで以上にますます重要になっている。会員の皆様のご協力のおかげで、明らかにすることのできた会員満足度向上に資するキーワードに基づき、今まで以上に、英文論文集や和文論文集、学会誌、各種書籍のさらなる充実をはじめ、国内外の会議やシンポジウムの主催や共催、講演会・講習会・研究会などの活発な開催、会員への情報アクセスの充実などを重点課題として実施する。さまざまな現象から得られるデータを人間に認識させるために、視覚を通じて情報化する可視化技術の本質を社会に普及させていくために、データ可視化・ビジュアル分析に関するワークショップ・講習会の企画、国際化をいっそう進めていく予定である。

第25期 表彰

第41回可視化情報シンポジウム ベストプレゼンテーション賞

  1. 講演題目:A Visualization Study for the Dynamic Behaviors of Water Masses for Northwestern Pacific near Japan
    講演者:趙 堃 (京都大学院)
  2. 講演題目:シンセティックジェットを用いた翼周り剥離流れの制御における大規模な渦構造の時空間での可視化
    講演者:阿部 圭晃 (東京大学院)
  3. 講演題目:光熱マランゴニ効果を用いた微小液滴操作時における駆動力の評価
    講演者:武藤 真和 (東京理科大学)

第41回可視化情報シンポジウム アート賞

  • 大賞
    タイトル:現代版ゴッホが描いた地球
    作者:松岡 大祐 (海洋開発研究機構)
  • 金賞
    タイトル:三次元シミュレーションデータの実空間への投影
    作者:川原 慎太郎 (海洋開発研究機構)
  • 銀賞
    タイトル:送灯
    作者:松本 貫 (名古屋市立大学)

全国講演会(会津2013)ベストプレゼンテーション賞

  1. 講演題目:トンボの飛翔メカニズムの解明-空気力と翅周り流れの相互作用について-

    講演者:小林 諒郎(東海大学)
  2. 講演題目:多孔質内における混和性二相の密度差自然対流の可視化

    講演者:末包 哲也(東京工業大学)
  3. 講演題目:2色発光水を用いた水滴温度の可視化

    講演者:飯島 由美(宇宙航空研究開発機構)

第24期 表彰

第24期学会賞

論文賞

(1)


表  題: 「矩形管内気体流れに対するMTV の適用」
著  者: 山口 浩樹(名古屋大学), 中嶋 悠貴, 山口 顕央(名古屋大学大学院), 松田 佑, 新美 智秀(名古屋大学)
対象論文: 可視化情報学会論文集 Vol. 32, No. 6, (2012) 15-20

(2)


表  題: ”Vortical Dynamics in the Wake of Water Strider Locomotion”
著  者: 李鹿 輝(山形大学)
対象論文: Journal of Visualization,Vol.15, No.2 (2012) 145-153

技術賞

表  題: 「正方形平板突起から流出するヘアピン渦挙動の可視化」
著  者: 山田 英巳(大分大学), 西 優(大分大学大学院), 三好 清子(大分大学大学院)
対象論文: 可視化情報(可視化情報全国講演会(姫路2012)), Vol.32-Suppl.2 (2012) 213-214

奨励賞

受賞者:  武藤 昌也(京都大学)
表  題: 「回転球周りの流れ場の遷移過程と負のマグナス効果の関連に関する研究」
関連論文: ”Numerical visualization of boundary layer transition when negative Magnus effect occurs”, Journal of Visualization, Vol. 15, No.3 (2012) 261-268 他

第40回可視化情報シンポジウム ベストプレゼンテーション賞

  1. 講演題目:多変量解析を用いた海洋大循環モデルの可視化
    講演者:松岡 大祐(海洋研究開発機構)
  2. 講演題目:高速度スキャニングステレオPIVによる低フルード数浮力噴流の3次元渦構造に関する研究
    講演者:渡部 龍太(新潟大学大学院)
  3. 講演題目:高熱伝導性を有する感圧塗料の開発
    講演者:江上 泰広(愛知工業大学)

全国講演会(姫路2012)ベストプレゼンテーション賞

  1. 講演題目:Wave Finite Element法を用いたタイヤ振動の可視化
    講演者:和氣 充幸(ブリヂストン)
  2. 講演題目:構造音響連成系の現象理解のための解析法
    講演者:古屋 耕平(岐阜大学)
  3. 講演題目:地下空間充填ペーストのレオロジー特性に関する数値解析
    講演者:斉藤 弘樹(北海道大学)

平成25年度事業計画

学会の活動(第25期)

一般社団法人可視化情報学会は、昭和56年(1981年)に『流れの可視化学会』としてスタートし、本年で創立32周年の歴史となります。その間、会員諸氏の弛まない研鑽により、可視化に関する学術・技術は、理工学分野のみならず様々な分野で飛躍的に発展して、今や研究・開発・実践における有力な手段となってきた。さらに、近年はあらゆる分野で情報の種類、量とも飛躍的に増大しているため、社会からもその可視化についての期待は大きく、本会の果たすべき役割は今まで以上にますます重要になっている。それらの期待に応えるためには、会員同士の闊達な交流はもちろんのこと、国内外の関連分野との積極的な交流や協業が必至である。具体的には、今まで以上に、英文論文集や和文論文集、学会誌、各種書籍のさらなる充実をはじめ、国内外の会議やシンポジウムの主催や共催、講演会・講習会・研究会などの活発な開催、会員への情報アクセスの充実などを重点課題として実施する。一方、会員数は、会が発展的に活動していくための最も大きな源泉であるので,今後、会員数増強のために、各種の事業推進においては、「会員満足度向上」を強く意識し、その具現化に向けて、例えば、「新しい学術・技術分野との連携」や「技術者育成の企画」などに注力していく予定である。

第22期 表彰

第22期 学会賞

論文賞

表  題: 「Dual-planeステレオPIVによる竜巻状渦の流動計測」
著  者: 羽成 敏秀, 榊原 潤(筑波大学大学院)
対象論文: 可視化情報学会論文集, Vol.30 No.7, (2010)47-54

技術賞

表  題: 「マルチミラー光学系と三次元CT法による乱流性混合火炎の時系列三次元計測」
著  者: 齋木 悠, 大北 雄哉, 徐 ヨウ (名古屋工業大学大学院), 堀本 健太(名古屋工業大学), 石野 洋二郎(名古屋工業大学大学院)
対象論文: 可視化情報学会論文集, Vol.30 No.12 (2010)81-86

奨励賞

受賞者: Zhe Cui(名古屋大学)
表  題: 「Two-dimensional observation of excited atoms and ions and excitation temperature in inductively coupled plasma using newly developed four channel spectrovideo camera」
対象論文: Journal of Visualization, Vol.13 No.2 (2010) 89-96
受賞者: 宇田 東樹(鉄道総合技術研究所)
表  題: 「高速PIVを用いた空力音源の同定・可視化に関する研究」
対象論文: 可視化情報全国講演会(鹿児島2010)講演論文集, Vol.30 Suppl. No.2, (2010) 81-82

第22期 映像賞

表  題: 「Jet ejection from droplets near the Leidenfrost temperature」
著者: Satoshi Someya(産業技術総合研究所), Satoshi Yoshida(ソニー),
Koji Okamoto(東京大学), Yan Rong Li( 東京大学),
  Manabu Tange( 芝浦工業大学), Mohammad Mezbah Uddin(バングラデ
シュ)
対象論文: Journal of Visualization, Vol.13, No.1(2010), 41-47

表  題: 「Surface topography of jet shock cells in a hydraulic analogy」
著  者: I. Ng, V. Kumar, G. J. Sheard, K. Hourigan, A. Fouras,
(Monash University)
対象論文: Journal of Visualization, Vol.13, No.3(2010), 175-176

第38回可視化情報シンポウム

ベストプレゼンテーション賞

  1. 講演題目:光学系の非点収差を利用した懸濁粒子の三次元位置把握法と歯車かみあい部周辺流れの可視化
    講演者 :大嶋俊一(東京工業大学)
  2. 講演題目:排砂促進板周りの洗堀流れのPIV計測
    講演者 :上潟口卓也(鹿児島大学)
  3. 講演題目:電場誘起流計測のための側方観察マイクロPIV
    講演者 :元祐昌廣(東京理科大学)

全国講演会(鹿児島2010)

ベストプレゼンテーション賞

  1. 講演題目:マイクロ流路内における気液分離特性に関する研究
    -撥水性の影響-
    講演者 :川崎貴広(鹿児島大学大学院)
  2. 講演題目:レーザーポインタ型PIVシステムの開発に関する基礎研究
    -被写界深度内の速度勾配の影響-
    講演者 :廣瀬 優(富山県立大学大学院)

特別表彰

受賞者: 柿沼 肇 (可視化情報学会事務局長)
表彰事由:本会事務局長として学会の運営に貢献

受賞者: 鈴木 秀子 (可視化情報学会事務員)
表彰事由:本会事務員として学会の運営に貢献

第21期 表彰

第21期 学会賞

論文賞

表  題: 「時空間相関情報の多次元解析に関する研究」
著  者: 桐本 兼輔, 西尾 茂(神戸大学)
対象論文: 可視化情報学論文誌, Vol.29 No.11, (2009) 67-75
 
表  題: 「粒子ベースボリュームレンダリングのための粒子密度推定法
―大規模非構造ボリュームデータに対する適用―」
著  者: 河村 拓馬, 坂本 尚久, 山崎 晃, 小山田 耕二(京都大学)
対象論文: 可視化情報学会論文誌, Vol.28, No.11, (2008) 69-77

技術賞

表  題: 「流出油モニタリングのための蛍光ライダー」
著  者: 篠野 雅彦, 樋富 和夫, 山之内 博(海洋技術安全研究所)
対象論文: 可視化情報学会論文誌, Vol.28, No.1, (2008) 9-14

奨励賞

受賞者: 崔 題恩(日本大学)
表  題: “Cross-sectional Impedance Measurement of Particle Flow in Microchannel” IWPT-3, (2009) paper#86
(参考:可視化情報学会論文誌, Vol.30, No.3, (2010) 17-24)
 
受賞者: 山田 美幸(北海道大学)
表  題: 「電子テクスト解析による英文学作品のストーリーの可視化」
対象論文: Journal of Visualization, Vol.12, No.2 (2009), 181-188

第21期 映像賞

フラッシュ オブ ザ イヤー

表  題: 「マントル対流シミュレーション結果の可視化」
動画提供: 大野 暢亮 (海洋研究開発機構), 亀山 真典 (愛媛大学)
対象画像: 可視化情報学会Webページ「2010年3月のFlash」

表  題: 「Splash Formation by a Spherical Body Plunging into Water」
著  者: Kubota Y., Mochizuki O. (東洋大学)
対象論文: Journal of Visualization, Vol.12, No.4 (2009), 339-346
(参考:可視化情報学会Webページ「2009年12月のFlash」)

第37回可視化情報シンポウム

ベストプレゼンテーション賞

  1. 講演題目:ヒルベルトスキャンにより埋め込み画像の隠蔽性を向上した多重解像度解析に基づくデータハイディング
    講演者:新井康平(佐賀大学)
  2. 講演題目:Large-Eddy Simulationを用いたセダンタイプ乗用車のトランクデッキ上の流れ構造の可視化
    講演者:中島卓司(広島大学)
  3. 講演題目:応用ステレオPTVによる大気中の飛翔体の3次元計測
    講演者:村井祐一(北海道大学)

全国講演会(米沢2009)

ベストプレゼンテーション賞

   講演題目:PIVによる高粘度流体塗布過程の可視化
   講演者:川口達也(東京工業大学)

ベストプレゼンテーション賞奨励賞

  1. 講演題目:大口径管内気泡流の可視化と局所ボイド率変動
    講演者:樋口正守(静岡大学大学院)
  2. 講演題目:画像処理ソフトを用いたタンク内着色水濃度変化の測定法
    講演者:田中優(横浜国立大学大学院)
  3. 講演題目:フラットベッドスキャナを用いたディジタルホログラフィ法における観測空間拡張法の開発
    講演者:宮脇諭(京都工芸繊維大学大学院)

第20期 表彰

第20期 学会賞

論文賞

表  題: Pressure-Sensitive Paint Measurement of the Flow around a Simplified Car Model
著  者: Yamashita, T., Sugiura, H., Nagai, H., Asai, K. and Ishida, K.
対象論文: Journal of Visualization, Vol.10, No.3(July 2007), pp.289-298

技術賞

表  題: Visualization of Aerodynamic Noise Source around a Rotating Fan Blade
著  者: Nashimoto, A., Fujisawa, N., Nakano, T. and Yoda, T.
対象論文: Journal of Visualization, Vol.11, No.4(October 2008), pp.365-373

奨励賞

候補者: 大石 正道(東京大学 生産技術研究所)
表  題: 多波長共焦点マイクロPIVによるマイクロ液滴生成機構の定量的計測
対象論文: (1) “Simultaneous Measurement on Liquid-Liquid Two-Phase Microflow using Multicolor Confocal Micro PIV”, 2007 PSFVIP-6, Hawaii.
(2) “Measurement of Rotational Motion of Solid Microbead using Multicolor Confocal Micro PIV”,2007 PIV07, Rome.
(3)“Investigation of Interaction Between the Flow Inside and Outside of Micro Droplet by Simultaneous Measurement Using Multicolor Confocal Micro-PIV”,2008 ISFV-13, Nice.

第20期 映像賞

フラッシュ オブ ザ イヤー

表  題: 気泡を含んだ流れのCIP法による数値シミュレーション
動画提供: 東京工業大学 学術国際情報センター 青木 尊之
対象画像: 2009年1月のFlash

表  題: マイクロキャビテーションを伴うガソリンインジェクター乱流噴霧微粒化プロセスに関する融合可視化シミュレーション
動画提供: 東北大学 流体科学研究所 石本 淳
対象画像: 2009年5月のFlash

表  題: Visualization of Swirling Flow in Champagne Glasses
著  者: Polidori, G.(1) , Beaumont, F.(1) , Jeandet, P.(2) , and Liger-Belair, G.(2)
著者所属: (1)Laboratoire de Thermomecanique, UFR Sciences, Reims, France.
(2)Laboratoire d’ Enologie et Chimie Appliquee, UFR Sciences, Reims, France.
対象画像: Journal of Visualizayion, Portfolio Paper, Vol.11, No.3(2008), 184

第36回可視化情報シンポウム

グッドプレゼンテーション賞

  1. 講演題目:羽ばたき飛翔する蝶の翅の運動解析
    講演者:渕脇正樹(九州工業大学)

グッドプレゼンテーション賞 奨励賞

  1. 講演題目:スカルプチャーアート制作のためのアナグリフステレオ可視化技術の開発
    講演者:松浦史法(新潟大学)

全国講演会(釧路2008)

グッドプレゼンテーション賞

  1. 講演題目:宇宙用小型ハイパースペクトルセンサの試作
    講演者:青柳賢英(北海道工業大学大学院)
  2. 講演題目:自己組織化マップ機能を持つ人工ニューラルネットワークによる原子炉安定性診断
    講演者:奥村基史(北海道大学)
  3. 講演題目:対象物次元数ディジタルがホログラフィ計測に及ぼす影響のFDTD解析
    講演者:中岡象平(京都工芸繊維大学大学院)