可視化情報学会では,可視化情報学会賞(論文賞,技術賞,奨励賞,映像賞)の応募期限を2月28日に延長しました.
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各賞の詳細,応募方法などはこちら(2/5修正).
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本学会では、学会誌「可視化情報」、論文集「可視化情報シンポジウム講演論文集」や各種国際会議講演論文集への広告を随時募集しております。広告を通して先端の装置やソフトウェア、書籍等をご紹介いただくとともに、あわせて、学会の一層の発展にご協力いただければ、たいへん幸いに存じます。ご希望の方はお気兼ねなく学会事務局までご相談ください。連絡先は本ページ下部に記載しております。
価格表はこちらです。
昭和56年に「流れの可視化学会」としてスタートした本学会は、平成2年の「可視化情報学会」への名称変更・法人化を経たのち、平成23年からは一般社団法人として、新たな発展を目指して活動を進めております。本学会は、大学、公的研究所のみならず産業界所属の会員が3割程度を占める点が特徴であり、賛助会員 (企業) にも、計測器、ソフトウェアベンダーに加え、自動車、電気、精密、土木、建設など、日本のものづくりを支える企業に加盟していただいております。
国内では、可視化情報シンポジウム(毎夏)、ビジュアリゼーションワークショップ(毎冬)を開催しております。 また、International Symposium on Flow Visualization (ISFV), International Conference on Fluid Control, Measurements, and Visualization (FLUCOME), Asian Symposium on Visualization (ASV) をはじめとしてこれまで多数の国際会議も開催してまいりました。 さらには、会員のみなさまのご協力を得て、PIV講習会を開催するなど、多彩な活動を進めております。論文集はそれぞれのシンポジウム、国際会議等において作成しております。
「可視化情報学会誌」は、上記の会員に加え、学会誌購読者の皆様を対象に年に3回発行されており、日本をリードする可視化に関わる研究者、技術者に届けられる唯一の媒体です。
詳細およびご質問等は学会事務局までご連絡ください。
【事務局】〒114-0034 東京都北区上十条 3-29-20 アルボォル上十条 103
TEL: 03-5993-5020 FAX: 03-5993-5026
E-mail: office _at_ vsj.jp (_at_をアットマークに変更)
2022年3月15日(火)~17日(木)
The 7th International Conference on Jets, Wakes and Separated Flows (ICJWSF-2022)
オンライン開催
2022年3月19日(土)~21日(月)
ISTP32 (32nd International Symposium on Transport Phenomena)
Tianjin Saixiang Hotel, Tianjin, China
2022年6月30日(木)~2023年6月30日(金)
2022年8月8日(土)~10日(月)
PSFVIP13(The 13th Pacific Symposium on Flow Visualization and Image Processing)
工学院大学(東京、新宿)
2022年8月30日(火)~9月2日(金)
国際会議Conference on Modelling Fluid Flow (CMFF’22)(共催)
Radisson Blue Béke Hotel,ハンガリーブダペスト
2022年8月31日(水)~9月2日(金)
The 41st JSST Annual International Conference on Simulation Technology (JSST2022)(協賛)
オンライン開催
2022年9月17日(土)、25日(日)、12月2日(金)、8日(木)、9日(金) 分野により異なる
2022年度計算力学技術者(CAE技術者)資格認定事業(協賛)
委託業者指定の全国試験会場から選択
1. 講演題名:エッジ束化平行座標プロットによるアンサンブルデータ向け視覚分析システム
講演者 :渡辺 敬太(神戸大学)
2. 講演題名:単眼カメラと超音波センサを用いた3次元形状情報取得に関する基礎研究
講演者 :安井 和哉(東京工業大学)
3. 講演題名:デスクトップ型エアカーテン装置によるエアロゾル粒子の遮断効果
講演者 :武藤 広将(名古屋大学)
4. 講演題名:時系列データのスマート可視化
講演者 :本田 健悟(慶應義塾大学大学院)
5. 講演題名:壁面近傍に吹き出すSweeping jetが作り出す渦構造
講演者 :小林 英世(九州工業大学)
6. 講演題名:時系列画像処理による単一液滴微粒化の粒子径計測
講演者 :矢田 時羽(岐阜大学)
7. 講演題名:Unsteady pressure distribution measurement on cylinder surface using anodized aluminum pressure-sensitive paint during shock wave passage
講演者 :Shintaro Tamakuma(Tohoku Univ.)
8. 講演題名:Frequency response of carbon-nanotube temperature-sensitive paint
講演者 :Tsubasa Ikami(Tohoku Univ.)
9. 講演題名:Color PIV for measuring three-dimensional wake structures of a delta wing from 0 to 90 degree in angle of attack
講演者 :Kokoro Ochi(Hokkaido Univ.)
10.講演題名:延伸フィルムトレーサーを用いた局所渦度計測法の開発
講演者 :工藤 優陽(京都工芸繊維大学大学院)
11.講演題名:Noise supression method for PSP data based on reduced-order modeling
講演者 :Tomoki Inoue(Waseda Univ.)
12.講演題名:Visualization of flow field induced by hydrodynamic interactions of swimming microorganism
講演者 :Kiyoto Kubo(Tohoku Univ.)
13.講演題名:主流と高速振動ジェットにより生成される渦構造
講演者 :田中 祥真(九州工業大学)
14.講演題名:DL-PTSPを用いた遷音速遠心圧縮機のサージングに伴う逆流現象の非定常計測
講演者 :吉川 将史(九州大学大学院)
15.講演題名:微小液滴ホログラムのためのCNNベース衝突検知モデルの評価
講演者 :中井 大(京都工芸繊維大学大学院)
16.講演題名:上向きノズル内の蒸気凝縮による流体振動の基礎研究
講演者 :丹野 颯人(東京工業大学)
以上
1. 大賞
題名:虚を見る
作者:神成 勇希、網 圭子、奥井 裕子(東京理科大学)
2. 金賞
題名:空気の中のベナール・セル -50mmの対流圏-
作者:納口 恭明、罇 優子(防災科学技術研究所)
3. 銀賞
題名:触診~tactile museum~
作者:関口 大裕、チョウ ガイ、栗原 慧、礒部 修友、三宅 弦太(東京理科大学)
~可視化情報学会CPDプログラム(技術士継続教育)~
脱炭素社会のためには様々なシステムの最適化が重要であり,様々な流体機械の最適設計のためにPIV(粒子画像流速計測法)をはじめとする流れの可視化計測技術が活用されています.近年CFDなどCAEベースで短時間で効率的に設計することが重要となっています.CFDの高度化・汎用化が進み,設計に適した計算負荷の低い方法も提案されていますが,今もCFDで予測不能な現象は多く解析ツールの検証が不可欠です.適切なモデル化のためにも実現象の計測評価が欠かせません.
PIV計測技術の進歩は著しく,極めて複雑な流れを多次元で計測できる可能性が広がっています.また,多くのPIV計測システムが市販され,企業・大学等における技術導入が進んでいます.これらのシステムではトレーサ粒子像を撮影してソフトを動作させれば,何らかの「もっともらしい」データを得ることができます.正しい結果であると信じたいところですが,実は“もっと正しい”結果を得ることができるかもしれません.測定対象のシステムや機器が複雑で思いどおりに適用できない,綺麗な映像を得ることが難しいといった壁にぶつかることも少なくありません.測定対象の流れ場に適用できるのか?どのような工夫が必要なのか?使用法・適用法に関する情報が乏しいため,『こんなやり方でいいのか?』という点にすら不安を感じるのではないでしょうか.PIV以外の可視化ツールは市販されておらず使用法・適用法に関する情報が乏しいため,何ができて何ができないのか,どのくらいのことまでできるのか?情報が不足しています.
本講習会では,広く普及しつつある流れの可視化をよりよく理解し,適切に活用するための技術情報を提供します.様々な流れ場への適用事例,応用事例など適用可能範囲についての情報を提供します.本講習会により論理的,直感的な理解を深めることができます.企業・大学等の研究者,技術者,大学院生などのうち,流れの可視化計測をこれから実施しようとされている方,実施現場でお困りの方,これまで以上に活用したい方を対象としています.なお,本講習会は技術士の継続教育に関する可視化情報学会CPDプログラムの第42回目として位置づけられており,講習会受講者全員に修了証が発行されます.
2022年12月14(水),15(木),21(水),22(木)14:30-18:00 (14:15接続開始)
オンライン開催(WebEx Meeting)(アーカイブ 5日間)
ミーティングID,およびパスワードは開催日近くになりましたら参加登録者にお伝えします.
可視化情報学会 正会員/賛助会員及び協賛学会正会員(不課税) 20,000円,可視化情報学会 学生会員および協賛学会学生会員(不課税) 8,000円,非会員一般(課税)30,000円,非会員学生(課税)12,000円.(博士課程(後期)に在籍する方は「正会員」としてお申し込み下さい.可視化情報学会の賛助会員は1口で3名まで参加することが可能です.協賛団体会員・協賛団体賛助会員の方は本会の正会員料金(1口1名)で受講できます.)
外部サービス『イベントペイ』により受け付けます。キャンセルはできません.万が一ご出席がかなわなくなった場合も規定どおりの参加費が発生致しますので,ご了承ください.その場合,代理の方のご参加が可能となります.
下記申込ページからお申込下さい.
申込ページ
2022年12月7日(水)
開催近くになりましたら,参加登録者に電子メールで講義資料のダウンロードサイトを連絡します。
講義の内容の録画,録音,再配布等は固く禁じます。
後日 PDFファイルを電子メールにて送付。
産業技術総合研究所 染矢 聡
E-mail: s.someya@aist.go.jp
主催:可視化情報学会
協賛(予定):日本機械学会,自動車技術会,日本原子力学会,日本混相流学会,日本伝熱学会,日本液体微粒化学会
12月14日(水)
14:30~15:50 PIV基礎1 (講師:明治大学 榊原 潤)
16:00~17:20 ホログラフィー基礎 (講師:京都工芸繊維大学 村田 滋)
12月15日(木)
14:30~15:50 PSP基礎 (講師:愛知工業大学 江上 泰広)
16:00~17:20 LIF基礎1 (講師:産業技術総合研究所 染矢 聡)
12月21日(水)
14:30~15:50 PIV基礎2 (講師:明治大学 榊原 潤)
16:00~17:20 音の計測 (講師:豊橋技術科学大学 飯田 明由)
12月22日(木)
14:30~15:50 LIF基礎2 (講師:産業技術総合研究所 染矢 聡)
16:00~17:20 PIV発展 (講師:明治大学 榊原 潤)
4日間共通:17:30~18:00 相談コーナー (各講師)
各講義の終了前にQAを設けます。更に、毎日の最後に相談コーナーを設けます。実際に可視化を使っているが上手く行かないとか,こういう計測を行いたいのだがどういうシステムが必要かなど,講習では聞けなかった内容について,自由に相談して頂くことが可能です。
Inaugural Address by the President for the Thirty-fourth Term
Yoshiki Niizeki
2022年8月8日,ハイブリッド形式にて開催された可視化情報学会通常総会および臨時理事会におきまして第34期の会長に推挙され,就任することとなりました.
本学会は1973年(昭和48年)に開催された可視化シンポジウムを起源とし,その後1981年(昭和56年)に発足した「流れの可視化学会」をルーツとしています.可視化情報学会では1977年(昭和52年)に第1回流れの可視化シンポジウムを開催するなど,精力的な活動が行なわれました.発足より「流れの可視化」が活動の柱でしたが,活動領域の拡大に伴い,1990年(平成2年)には,「可視化情報学会」と名称を変え,社団法人化し,さらに2011年(平成23年)には一般社団法人「可視化情報学会」へと移行して現在にいたっています.
本学会は本年で,流れの可視化学会から通算43代,法人化後34期となりますが,可視化シンポジウムは今年2022年がちょうど第50回で,PSFVIP13と一部合同開催となるなど節目の年にあたります.諸先輩方にはそれぞれ深い想いがある本学会の会長就任は,ひときわ感慨深く,非常に光栄に思うとともに,その重責に身が引き締まる思いです.
本学会が元々ベースとしていた流れの可視化は,今日では流れ場の様子を単に可視化するだけではなく,速度や温度などを非接触で定量的に,しかも多次元・非定常で計測する方法に発達をしてまいりました.現在では,機械・航空・宇宙・土木・建築・海洋・気象などの理工学分野だけではなく,医学・農学・環境科学などさまざまな分野で活用される有力な研究開発手法として活用されています.
さらに「可視化情報」はより広い範囲へと拡大・発展を続けており,物理現象だけではなく,社会科学,人文科学,アートなどにも活用されるようになっています.特にビッグデータと呼ばれる膨大な情報を取り扱う様々な現象の把握・認識には欠かせない技術となっており,近年では深層学習などの統計的機械学習などを取り込み人口知能との融合・応用についても積極的に研究がすすめられています.
日本学術会議においては,本学会第26期会長の小山田耕二先生らによって立ち上げられた「科学的知見の創出に資する可視化分科会」を契機に,横断的学術分野としてのプレゼンスが示し続けられています.
また,仮想現実(VR)/拡張現実(AR)からさらにXRへと発展してきていますが,このような技術についても「可視化情報」は深い関わりを持っています.
2019年にCOVID-19が発生して以来,すでに2年半以上の長きにわたって自粛活動が続いています.その中で我々は遠隔による知的作業の実施などについて,様々なノウハウを身に着け,遠隔のメリットを発見する一方,問題点も明らかとなってきました.アフターコロナで期待される遠隔とFace to Faceをうまく両立させた社会の実現にも「可視化情報」技術は欠かせないものと考えています.
このような状況から,本学会の役割はますます重要となっているものと考えていますが,多くの学会がそうであるように,残念ながら本学会においても会員数の減少には歯止めがかからない状況が続いています.この傾向を改めるためには,会員にとっての魅力度を継続して向上させることが重要と考えます.
本学会は,和文論文集,Journal of Visualizationという二つの論文集を発行するとともに可視化情報シンポジウムとビジュアリゼーションワークショップの二つの国内大会や各種の講習会の開催,研究会などの取組みとともに多くの国際学会にも本学会のプレゼンスを強くアピールし続ける実績を有しています.これらについて継続的に取り組むとともに,これらをコアとしてさらに魅力度をアップするためには,会員の皆様の御協力が不可欠と考えています.よろしくお願い申し上げます.
このように,学会としての活動を持続的に発展させつつ,魅力度の向上をはかることで会員の確保に努める所存ではありますが,一方で短期的に会員数の大幅増が望めない中,現在の学会の身の丈にあった規模として見直す部分があれば対応したいと考えています.これらを含めて,可視化情報学会の活動をより活性化させるためのビジョンの策定と,できるだけの具体的施策の実施をはかってまいりたいと思います.会員の皆様の御支援とご協力を何卒よろしくお願い申し上げます.
(徳島文理大学理工学部機械創造工学科 教授)