平成28年通常総会開催通知

平成28年7月1日

一般社団法人 可視化情報学会

会 長 渡邉 好夫

平成28年通常総会開催通知

拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、標記通常総会を下記により、第44回可視化情報シンポジウムに併せて
開催いたします。
 

※代議員の皆様へ

平成28年総会は第27期の代議員をもって構成されますのでご承知おきください。本通常総会は、定款第22条により「議決権を有する全代議員の過半数以上の者が出席」を満たす必要があります。現在,第27期代議員であられる方は,出欠および表決につきまして,メールまたはFAXによりまして、
kadowaki@vsj.or.jp 宛に必ずご返信をお願いします(詳細はメールにて通知しております)。返信の締め切りは、7/5(火)まで(厳守で)お願い致します。
【定款により電磁的方法による表決を行うことが可能です。】

敬具

1.日 時 平成28年7月19日(火) 午前9:00~9:50

場 所 工学院大学(新宿校舎)3階 アーバンテックホール

2. 平成28年通常総会議案

(1) 第1号議案:第27期事業報告

(2) 第2号議案:第27期決算報告

(3) 第3号議案:定款の変更

(4) 第4号議案:理事の選出

(5) その他

以上

Journal of VisualizatonのImpact Factor (IF)

Journal of Visualizatonの2015年のImpact Factor (IF)が発表されました。
IF=0.720 でした。これまでは,2014年:0.575,2013年:0.588,2012年:
0.506,2011年:0.435 でしたので,徐々にIF値は上がってきております。編
集担当者・査読者のお陰で,英文学術誌としてのクオリティーが高まった結果
だと考えております。今後も,質の高い論文の投稿を宜しくお願い致します。

Journal of Visualizaton

可視化情報シンポジウム:原稿の執筆・投稿に関して

1.講演原稿執筆要項 (可視化情報学会誌原稿に準ずる)

原稿の作成にあたっては,以下のテンプレートをご利用下さい.

ファイル形式

  1. 原稿サイズはA4版とし,ページ数は任意(ただしファイルサイズは5MB以下) とする.
  2. 余白は各ページ右20mm,左20mm,上25mm,下20mm.ヘッダー・フッターは入れない.
  3. 使用言語は日本語または英語とする.
    和文原稿の場合:第1ページに題目,著者名,所属先を和文で書き,続けて題目,著者名の英文名を記入
    英文原稿の場合:第1ページに題目,著者名,所属先を英文で記入
  4. タイトル(英文も含む)は,講演申込時のタイトルと同一とする.
  5. 著者名のうち,講演者の右肩上に丸印を記入する.
  6. 150字程度の英文アブストラクト,5つ以下のキーワードを記し,以下本文とする.
  7. 本文は2段組とし,1ページ当り25字×50行×2段を標準とする.
  8. 図表には通し番号をふり,説明文を原則として英文で表記する.
  9. ファイル名は,講演申込時の申込番号を用いて,以下のように設定すること(申込番号は、個人ページの「登録情報の管理」よりご確認ください)
       論文:申込番号.pdf
       調査票:申込番号-cyousa.pdf

2.提出物

  • 講演原稿(PDF形式)
  • 調査表(押印したものをPDF形式で提出願います)
    必ず原稿と調査票の2点をご提出下さい.
    受付原稿フォーマットはPDF形式となります.ファイル作成が難しい場合はシンポジウム実行委員会までお問い合わせ下さい.

第22回 可視化フロンティア「PIV講習会2016(東京)」

~可視化情報学会CPDプログラム(技術士/JABEE継続教育)~

概 要

本講習会では画像による流れの可視化を基礎技術としたPIV(粒子画像流速計測法)に関する技術情報を提供することを目的としています.PIVシステムではトレーサ粒子像を撮影してソフトを動作させれば,何らかの「もっともらしい」データを得ることができます.正しい結果であると信じたいところですが,実は“もっと正しい”結果を得ることができるかもしれません.実は大きな落とし穴があるかも知れません.粒子サイズ,粒子の数密度,いろいろなパラメータの考え方はどうでしょうか?本講習会では,広く普及しつつあるPIVをよりよく理解し,適切に活用するための技術情報を提供します.また,講義内容を反映したPIVの実演・実習を行い,論理的かつ直感的な理解を促進します.

企業・大学等の研究者,技術者,大学院生などのうち,流れの可視化計測をこれから実施しようとされている方,実施現場でお困りの方,計測データの処理方法を知りたい方,これまで以上に活用したい方を対象としています.

本講習会技術士やJABEEの継続教育に関する可視化情報学会CPDプログラムの第22回目として位置づけられており,講習会受講者のうち希望者には修了証が発行されます.

日 時:2016年5月16日(月)9:20-18:40(9:00開場)

場 所:LMJ東京研修センター

(都営地下鉄三田線 水道橋駅下車 徒歩3分)

定 員:50 名


講習演題

詳細プログラム

9:20~10:45 PIV基礎1 (講師:明治大学 榊原 潤)

10:55~12:10 PIV基礎2 (講師:明治大学 榊原 潤)

PIVの基本的事項について解説する.トレーサ粒子の見え方(回折限界,散乱光強度分布)や流体に対する追従性について学んだあと,粒子移動量の算出(直接相互相関法,サブピクセル補間,バイアス誤差,ランダム誤差,ピークロッキング等)と各種アルゴリズム(FFT法,アンサンブル相関、再帰的相関法,全画像変形等)について理解する.

13:00~14:15 PIV実践1 (講師:宇都宮大学 二宮 尚)

14:25~15:40 PIV実践2 (講師:宇都宮大学 二宮 尚)

PIVシステムを使って実際に流体計測を行う上での諸注意を,各機器の特性に基づいて実践的に解説する.一例として,高価なPIVシステムを導入したが,メーカーの技術者が操作した場合と,自分達だけで操作した場合で,両者が似ても似つかない結果になってしまう場合の原因の解説を行う。また,新規にPIVを導入しようと思うが,どういうスペックの機器が必要なのか分からない場合の考え方などについても触れる.

15:50~16:20 PIV技術者認定について

可視化情報学会では、PIVに携わる技術者の技能向上と、PIVの計測手法としての標準化を目的とし、PIVの技術認定制度の創設を検討しています。PIV講習会に参加して下さった皆様の将来のニーズを把握すると共に、技術者認定の然るべき方向性を模索します。

16:40~18:40 (40min×3) PIV実演・演習(講師:日本カノマックス(株) / (株)フォトロン/ニイガタ(株) )

PIV基礎/PIV実践 で得た情報を,実際に目で視る・触れることにより,理解を深めます.また, PIV計測に重要なモデルメーカにも協力頂き,モデル製作時の要点等を事例をふまえて紹介します.具体的には、ユーザーが陥りやすい問題点や,粒子像サイズや粒子数密度の結果に与える影響について,実体験に基づいて理解を深めます. 本講習では,協力3社が個別に講習を実施し,少人数での体験型学習を行います。学会講演会における機器展示では経験できない貴重な体験となることが期待されます.


参加費:

可視化情報学会 正会員/賛助会員 10000円,可視化情報学会 学生会員 5000円
(協賛学会員は非会員です.申込み時に入会を申請し,会員価格で参加することが可能です.)

非会員一般 25000円,非会員学生(修士まで)10000円.
(非会員価格での参加者は講習会開催後に学会に入会できます.その際,入会費と初年度年会費は無料とします.過去に入会歴のある方は対象外とします.)

クレジットカード決済または銀行振り込みによる事前支払でお願いいたします.
ただし,民間企業については請求書の発行も可能です.
万が一ご出席がかなわなくなった場合も規定通りの参加費が発生致しますので,ご了承ください.その場合,代理の方のご参加が可能となります.



受講申込:

(社)学会支援機構による申し込みページからお申込下さい.

クレジットカードでの決済は,申し込みと同時に行う必要があります.カード決済をご検討の方は,申し込み時にお手元にカードをご用意の上,手続きを行ってください.

民間企業向け請求書(支払期限7月末)の発行も可能です.

万が一ご出席がかなわなくなった場合も規定通りの参加費が発生致しますので,ご了承ください. その場合,代理の方のご参加が可能となりますので,その旨をメールにてご連絡ください.

申込期限:

2016年5月10日(火).ただし定員に達し次第締め切り.

参考書籍:

PIVハンドブック(森北出版社)を参考資料として利用する場合があります.


連絡先:

産業技術総合研究所 染矢 聡
E-mail: s.someya@aist.go.jp

主催・協賛:

主催:可視化情報学会

協賛(予定):ターボ機械協会,土木学会日本航空宇宙学会,日本船舶海洋工学会,日本伝熱学会,日本燃焼学会,日本流体力学会

2016年 可視化情報学会賞候補 募集

2016年 可視化情報学会賞(論文賞,技術賞,奨励賞,映像賞)候補 募集

一般社団法人 可視化情報学会では1986年より論文賞,技術賞,映像展賞,1998年より奨励賞の表彰を行って参りました.本年度もここに,可視化情報学会賞(論文賞,技術賞,奨励賞,映像賞)候補の推薦又は応募を受付けます.下記の応募要領に従って,所定の用紙に必要事項をご記入の上,ご提出下さい.

1.可視化情報学会賞

(1) 論文賞:

本学会発行の論文集およびこれに準ずる出版物に発表され,可視化情報に関する学術,技術の進歩・発展に独創的な寄与をし,顕著な貢献をなしたと認められる論文の著者に授与する.

・対象となる論文:

  1. 「可視化情報学会論文集」: Vol.34 (2014), Vol. 35 (2015)
  2. Journal of Visualization: Vol.17, No.1~No.4(2014), Vol.18, No.1~No.4(2015)

尚,同一課題について2014年1月以前にも論文が発表されている場合には,それを含めて総合題目として候補対象とすることもできる.

・受賞者:本会会員とする.

(2) 技術賞:

本学会発行の論文集および以下の出版物,もしくは本学会主催・共催の国際会議に発表された,創意工夫に富むと認められる可視化に関する技術あるいは機器の作者や開発者に授与する.

・対象となる論文や本学会発行の出版物および国際会議:

  1. 「可視化情報学会論文集」: Vol.34 (2014), Vol.35 (2015)
  2. Journal of Visualization: Vol.17, No.1~No.4 (2014), Vol.18, No.1~No.4 (2015)
  3. 「可視化情報」: Vol.34, No.132~Vol.35,No.139
  4. 「可視化情報」: Vol.34・35Suppl.Ⅰ:第42・43回可視化情報シンポジウム 講演論文集
  5. 「可視化情報」: Vol. 35Suppl.Ⅱ:全国講演会(京都2015)講演論文集
  6. 「可視化情報」: Vol.34・35Suppl.Ⅲ:第20・21回ビジュアリゼーションカンファレンス講演論文集
  7. The 16th International Symposium on Flow Visualization (ISFV16, Okinawa, Japan)
  8. The 13th Asian Symposium on Visualization (ASV13, Novosibirsk, Russia)
  9. The 11th International Symposium on Particle Image Velocimetry (PIV’15, Santa Barbara, USA)
  10. The 13th International Conference on Fluid Control, Measurements and Visualization (FLUCOME2015, Doha, Qatar)

・受賞者:本会会員とする.

(3) 奨励賞:

本学会が主催・共催する行事で発表し,その内容が可視化情報に関する学術・技術の進歩発展に貢献し,将来この分野で独創的で優れた業績が期待される若手の研究者,技術者に授与する.

  • 対象となる業績:上記(1)(2)に準ずる.
  • 受賞者:40歳未満(2016年6月1日現在)の本会会員とする.

(4) 映像賞:

本学会発行の論文集およびこれに準ずる出版物に掲載された画像,ビデオ登録作品,ホームページに掲載されたフラッシュの中で,独創的可視化技術の開発や可視化技術の新分野への活用を示す作品および可視化しにくい対象や現象をとらえた作品,芸術的表現に優れた作品の作者に授与する.

対象となる論文,画像,ビデオ作品:

  1. 「可視化情報学会論文集」:Vol. 34(2014), Vol.35 (2015)
  2. Journal of Visualization: Vol.17, No.1~No.4 (2014), Vol.18, No.1~No.4 (2015)
  3. 2014年1月~2015年12月に掲載されたホームページのフラッシュ
  4. 2014年1月~2015年12月に登録されたビデオ作品

・受賞者:本会会員であることは問わない.

2.受賞候補者資格の補足説明

受賞者は,受賞後3年間は同一の賞の受賞候補になることはできない.ただし,論文・技術および映像作品の連名者の中に過去3年以内に同一の賞を受賞した者が含まれていても,当該論文・技術および作品に対する貢献度が高い未受賞の著者,作者は受賞候補となることができる.奨励賞は論文賞,技術賞,奨励賞をすでに受けた者,およびその年の論文賞,技術賞の内定者は受けることができない.

3.応募方法

論文賞,技術賞,映像賞は本学会会員からの推薦または本人からの応募による.奨励賞の候補者は本学会会員からの推薦による.

4.選考および表彰方法

表彰部会が選考し,2016年7月の通常総会において表彰する.論文賞,技術賞及び奨励賞の受賞件数は各2件以内,映像賞は4件以内とする.

5.書類提出

推薦又は応募には,本学会ホームページ(http://www.vsj.or.jp/)から以下の所定の用紙をダウンロードし,必要事項を記載の上,1件につき1通とコピー2通を提出願います.(所定の用紙は本学会の事務局へ請求することもできる).

推薦書様式(
Word形式

6.提出締切日

2016年2月26日(金)必着

7.用紙請求・提出先

〒114-0034
東京都北区上十条 3-29-20 アルボォル上十条103号
     (社)可視化情報学会 表彰部会
    Tel: 03-5993-5020 Fax: 03-5993-5026 E-mail: kadowaki@vsj.or.jp

第21回可視化フロンティア「PSP/TSP講習会2015~蛍光燐光による定量可視化」

~可視化情報学会CPDプログラム(技術士/JABEE継続教育)~

概 要

本講習会では画像による流れの可視化を基礎技術とした,蛍光燐光による定量可視化に関する技術情報を提供することを目的としています.

PSP(感圧塗料)/TSP(感温塗料) システムでは,センサ分子の発光を捉えて簡単な画像処理を施せば何らかの分布情報が得られる,ということは良く知られています.しかしながら,市販システムとして普及している技術ではないため「どこで,どのようなセンサ分子(塗料)やバインダを入手できるのか」「どのように塗布すれば良いのか」すら,広く認知されているとは言えない状況です.

画像輝度の強弱分布など,何らかの「もっともらしい」データを得ることができます.正しい結果であると信じたいところですが,実は“もっと正しい”結果を得ることができるかもしれません.視覚的に得られる定性的な情報認識に留まり,定量的で信頼できるデータとして理解・活用できていないかも知れません.得られた評価結果に,実は大きな落とし穴があるかも知れません.塗料,ポリマー,光源やカメラの選び方,使い方など,いろいろなパラメータの考え方はどうでしょうか?

また,技術を正しく理解すれば,学術論文に書かれている複雑な手法を用いなくても,もっと簡便に得られる実用的な情報を適切に解釈し,研究・開発に活用できます.

本講習会では,ニーズの高まりつつある,蛍光・燐光によるスカラー量の定量可視化計測について,よりよく理解し,適切に活用するためのノウハウと技術情報を提供します.また,講義内容を反映した蛍光燐光計測の実演を行い,論理的+実践的・直感的な理解を促進します.

企業・大学等の研究者,技術者,大学院生などのうち,流れの可視化計測をこれから実施しようとされている方,実施現場でお困りの方,計測データの処理方法を知りたい方,これまで以上に活用したい方を対象としています.

本講習会は技術士やJABEEの継続教育に関する可視化情報学会CPDプログラムの第21回目として位置づけられており,全ての講習会受講者に講習会修了証が発行されます.

日 時:2015年12月16日(水) 9:10 – 18:00(9:00開場)

場 所:LMJ東京研修センター3階大会議室

アクセス:都営地下鉄三田線 水道橋駅下車 徒歩3分

定 員:60 名


プログラム(予定):

詳細プログラム

9:10~11:00 有機系機能性分子の光学特性と試料作成法 (愛知工業大学 江上泰広)

この講義ではPSP / TSP計測の原理について理解する.蛍光燐光のスペクトルはWEB等で探すことができるものもあるが,酸素分圧や温度に対する蛍光・燐光特性データベースはない.この講義では感圧,感温色素として用いられる代表的な蛍光/燐光物質の光学物性とその特徴について解説する.またPSPとTSPは色素とポリマー,それらを溶解する溶媒の組み合わせや成膜方法,色素の濃度を変化させることで発光強度や,圧力/温度感度などの特性が大きく変化する.実験内容に応じて,どのPSP, TSP,ポリマーを選択すれば良いのか,実験計画を立てる上で参考になるように,実践的なガイドラインを示す.

また,代表的なPSP / TSPの作成方法について理解する.最も基本的なポリマータイプ,高速応答試験に適した陽極酸化タイプなどについて説明する.作成上注意すべき点や特性が変化する要因などについても述べる.またPSP/TSPを模型に塗布する方法などの実践的なテクニックについても解説する.さらに陽極酸化被膜の作成方法と注意点,陽極酸化被膜に適用可能な色素の種類と付着方法についても述べる.また主要な色素やポリマー,溶媒の購入先についても紹介する.

11:10~12:00 ハードウェア (AIST 染矢聡)

蛍光燐光による定量可視化やその他の光学的可視化に利用可能なハードウェアとその特徴,実際に計測を行う上で必要となる様々な実践的な注意事項を紹介する.主としてパルスレーザーを利用するPIVと異なり,蛍光・燐光の可視化では様々な種類の光源が活用されている.逆にいうと,新規導入を検討する際に,どういうスペックの機器があれば十分なのかわからない.様々な種類のカメラがあるが,画素数などのスペックには差がなく,何に基づいて機器選定を行うと良いのかわからない.この講習では蛍光燐光計測に用いる各種ハードウェアについて,実際に実験で活用する上での諸注意を各機器の特性に基づいて実践的に解説する.また,既存のPIV用ハードウェアをPSPTSPに有効活用する方法についても解説する.

13:00~14:30 強度法による圧力分布計測基礎(愛知工業大学 江上泰広)

PSP/TSPについて,実験方法,較正方法について述べる.最も広く使用されている強度法に関し,計測実施時に必要な注意事項について紹介する.例えば,PSPの発光画像をどの程度の輝度分布画像としてカメラで計測すれば良いのか,精度・信頼性向上のための実用的かつ簡易的な手法など,実際に計測時に問題となる事項ついて解説する.色素の劣化や温度分布などのPSPの誤差要因に関しても説明し,計測結果に与える影響の度合いや低減手法について概説し,強度法によるPSP計測における基礎事項を一通り取得する.

14:40~16:30 無機機能性分子の光学特性 と寿命法による温度分布計測基礎 (AIST 染矢聡)

高温条件での測定に多用される無機系センサ物質の光学物性とその特徴について解説する.具体的には発光スペクトル,発光強度,寿命,酸素等のガス成分や温度などのスカラー量依存性について情報を提供する.これらの物質の成膜方法は有機系センサ物質の場合と全く異なるため,その成膜方法及び活用方法についても解説する.また,主要な無機センサ物質の購入先等についても紹介する.

温度計測について,実験方法,較正方法とその特徴を紹介する.物体表面の温度に限定せず,流体中の温度計測について解説する.また,測定法の代表的なアプローチの一つである寿命法について,利用するカメラごとの寿命計算方法を学んだあと, 実際に計測を行う上で必要となる様々な実践的な注意事項を紹介する.

例えば周囲からカメラに入る背景光の影響,その影響のキャンセル方法など誤差低減の工夫について紹介する.また,励起光強度に依存しないと言われる寿命法において,励起光強度の揺らぎがどの程度測定結果に影響するのか,理論と実測上の影響因子について理解する.これらの理論的かつ実践的な理解により,ノイズレスな可視化画像と定量データを得るためのノウハウを取得する.

16:45~18:00 PSP/TSP FastKitによる講習内容実演・事例紹介(染矢聡,江上泰広)

PSP/TSPを用いた実験を手軽な装置を用いて実演します.また,安価に入手可能な光源やセンサに関する情報を提供します.この実演によって,実際にどの程度の光学的な応答が得られるのか?を体感することができます.また,実演を参考にすれば,本格導入前の簡単な予備実験を行うことも可能となります.更に,基礎的情報とは対極的に,蛍光燐光による定量可視化計測によって,世界最先端の技術レベルでは何を測れるのか,どんなことまで視えるのか,最新技術の現状と可能性についても紹介します.

学会講演会等における機器展示では蛍光燐光実験の実演を目にする機会が全くありません.本講習会では専用キットを新規に構築します.

(※本講習会は可視化情報学会PSPTSP研究会の目指す普及・教育活動の一環として実施されます)

参加費:

可視化情報学会 正会員/賛助会員 10,000円

可視化情報学会 学生会員 5,000円

(協賛学会員は非会員です.申込み時に入会を申請し,会員価格で参加することが可能です.)

非会員一般 25,000円

非会員学生(修士まで)10,000円

(非会員価格での参加者は講習会開催後に学会に入会できます.その際,入会費と初年度年会費は無料とします.過去に入会歴のある方は対象外とします.)

支払方法:

クレジットカード決済または銀行振り込みによる事前支払でお願いいたします.
ただし,民間企業については請求書の発行も可能です.
万が一ご出席がかなわなくなった場合も規定通りの参加費が発生致しますので,ご了承ください.その場合,代理の方のご参加が可能となります.

受講申込:


(社)学会支援機構による申し込みページ

からお申込下さい.
クレジットカードでの決済は,申し込みと同時に行う必要があります.カード決済をご検討の方は,申し込み時にお手元にカードをご用意の上,手続きを行ってください.

申込期限:

2015年12月10日(木)(予定)ただし、定員に達した場合、早期に締め切ることがあります.

連絡先:

産業技術総合研究所 染矢 聡

E-mail: s.someya@aist.go.jp

主催・協賛

主催:可視化情報学会

協賛(予定):

ターボ機械協会,土木学会,日本航空宇宙学会,日本船舶海洋工学会,日本伝熱学会,
日本燃焼学会,日本流体力学会,日本混相流学会

2015年10月のFlash


Flashを再生する
Flashを再生する

  • 動画提供:
    神田 淳 (宇宙航空研究開発機構) 
    細矢 直基(芝浦工業大学) 
    梶原 逸朗(北海道大学)
  • 本Flashは,laser によって励起されたLamb波(超音波弾性波)を特殊な laser Doppler sensor によって捉えたものである.
    振動数は数百kHzで, 振幅が±20nmの超微小振動が速度3〜4km/sで伝播する Lamb波の様相が克明に捉えられている.
    また動画の後半では, 板の端部からのLamb波の反射や, Laser加振に伴う衝撃波が板上を伝播している様子も捉えられていることがわかる.

第20回可視化フロンティア「PIV講習会2015(大阪)」

~可視化情報学会CPDプログラム(技術士/JABEE継続教育)~

概 要

本講習会では画像による流れの可視化を基礎技術としたPIV(粒子画像流速計測法)に関する技術情報を提供することを目的としています.PIVシステムではトレーサ粒子像を撮影してソフトを動作させれば,何らかの「もっともらしい」データを得ることができます.正しい結果であると信じたいところですが,実は“もっと正しい”結果を得ることができるかもしれません.実は大きな落とし穴があるかも知れません.粒子サイズ,粒子の数密度,いろいろなパラメータの考え方はどうでしょうか?本講習会では,広く普及しつつあるPIVをよりよく理解し,適切に活用するための技術情報を提供します.また,講義内容を反映したPIVの実演・実習を行い,論理的かつ直感的な理解を促進します.

企業・大学等の研究者,技術者,大学院生などのうち,流れの可視化計測をこれから実施しようとされている方,実施現場でお困りの方,計測データの処理方法を知りたい方,これまで以上に活用したい方を対象としています.

本講習会技術士やJABEEの継続教育に関する可視化情報学会CPDプログラムの第20回目として位置づけられており,講習会受講者のうち希望者には修了証が発行されます.

日 時:2015年11月11日(水) 9:20 – 18:40

場 所:新大阪丸ビル新館5階(JR新大阪駅東口から徒歩2分)

定 員:70 名


講習演題

詳細プログラム

9:20~10:45 PIV基礎1 (講師:明治大学 榊原 潤)

10:55~12:10 PIV基礎2 (講師:明治大学 榊原 潤)

PIVの基本的事項について解説する.トレーサ粒子の見え方(回折限界,散乱光強度分布)や流体に対する追従性について学んだあと,粒子移動量の算出(直接相互相関法,サブピクセル補間,バイアス誤差,ランダム誤差,ピークロッキング等)と各種アルゴリズム(FFT法,アンサンブル相関,再帰的相関法,全画像変形等)について理解する.

13:00~14:15 PIV実践1 (講師:宇都宮大学 二宮 尚)

14:25~15:40 PIV実践2 (講師:宇都宮大学 二宮 尚)

PIVシステムを使って実際に流体計測を行う上での諸注意を,各機器の特性に基づいて実践的に解説する.一例として,高価なPIVシステムを導入したが,メーカーの技術者が操作した場合と,自分達だけで操作した場合で,両者が似ても似つかない結果になってしまう場合の原因の解説を行う.また,新規にPIVを導入しようと思うが,どういうスペックの機器が必要なのか分からない場合の考え方などについても触れる.

15:50~16:20 PIV技術者認定について

可視化情報学会では,PIVに携わる技術者の技能向上と,PIVの計測手法としての標準化を目的とし,PIVの技術認定制度の創設を検討しています.PIV講習会に参加して下さった皆様の将来のニーズを把握すると共に,技術者認定の然るべき方向性を模索します.

16:40~18:40 (40min×3) PIV実演・演習

(講師:日本カノマックス(株) / (株)フォトロン/ニイガタ(株) )
PIV基礎/PIV実践 で得た情報を,実際に目で視る・触れることにより,理解を深めます.また,PIV計測に重要なモデルメーカにも協力頂き,モデル製作時の要点等を事例をふまえて紹介します.具体的には,ユーザーが陥りやすい問題点や,粒子像サイズや粒子数密度の結果に与える影響について,実体験に基づいて理解を深めます.本講習では,協力3社が個別に講習を実施し,少人数での体験型学習を行います.学会講演会における機器展示では経験できない貴重な体験となることが期待されます.

参加費:

可視化情報学会 正会員/賛助会員 10,000円

可視化情報学会 学生会員 5,000円

(協賛学会員は非会員です.申込み時に入会を申請し,会員価格で参加することが可能です.)

非会員一般 25,000円

非会員学生(修士まで)10,000円

(非会員価格での参加者は講習会開催後に学会に入会できます.その際,入会費と初年度年会費は無料とします.過去に入会歴のある方は対象外とします.)

支払方法:

クレジットカード決済または銀行振り込みによる事前支払でお願いいたします.
ただし,民間企業については請求書の発行も可能です.
万が一ご出席がかなわなくなった場合も規定通りの参加費が発生致しますので,ご了承ください.その場合,代理の方のご参加が可能となります.

受講申込:


(社)学会支援機構による申し込みページ

からお申込下さい.
クレジットカードでの決済は,申し込みと同時に行う必要があります.カード決済をご検討の方は,申し込み時にお手元にカードをご用意の上,手続きを行ってください.

申込期限:

2015年10月31日(土)(予定)ただし、定員に達した場合、早期に締め切ることがあります.

参考書籍:

PIVハンドブック(森北出版社)を参考資料として利用する場合があります.


実行委員長:

神戸大学 細川茂雄

連絡先:

可視化情報学会 事務局

Phone: 03-5993-5020 E-mail: info@vsj.or.jp

主催・協賛

主催:可視化情報学会

協賛(予定):

ターボ機械協会,土木学会,日本航空宇宙学会,日本船舶海洋工学会,日本伝熱学会,
日本燃焼学会,日本流体力学会

2015年行事案内

日程 タイトル 開催場所,開催地 レポート
12/16(水) 第21回可視化フロンティア「PSP/TSP講習会2015~蛍光燐光による定量可視化」 LMJ東京研修センター [PDF]
11/29(日)-12/2(水)
第5回世界工学会議(WECC2015)(協賛)
京都国際会館, 京都市左京区
11/15(日)-20(金)
International Gas Turbine Congress 2015 Tokyo, IGTC2015, (協賛)
Toranomon Hills, Tokyo, Japan
11/11(水) 第20回可視化フロンティア「PIV講習会2015(大阪)」 新大阪丸ビル新館 [PDF]
11/6(金)-7(土)
第21回ビジュアリゼーションカンファレンス(主催)
神戸大学および兵庫県立大学
11/2(月)-5(木)
Symposium on Visualization in High Performance Computing(協賛)
神戸コンベンションセンター, 神戸市中央区
10/24(土)
文化フォーラム・米沢 (主催)
山形大学, 米沢市
[PDF]
10/16(金)
風洞シンポジウム2015 (主催)
東京工芸大学, 厚木市
[PDF]
10/10(土)-11(日)
可視化情報全国講演会(京都2015)(主催)
ノートルダム館・60周年記念会館,京都工芸繊維大学 松ヶ崎キャンパス,京都市左京区
9/23(水)-25(金)
第9回混相流計測技術国際シンポジウム2015(協賛)
北海道大学 工学部, 札幌市北区
9/14(月)-16(水)
11th International Symposium on Particle Image Velocimetry
The Fess Parker, Santa Barbara, CA USA
8/24(月)-26(水)
The 8th International Symposium on Visual Information Communication and Interaction(協賛)
一ツ橋ホール, 東京都千代田区
8/4(火)-6(木)
日本混相流学会混相流シンポジウム2015(協賛)
高知工科大学, 香美市土佐山田町
7/30(木)-8/1(土)
第34回日本医用画像工学会大会(協賛)
金沢歌劇座, 金沢市下本多町
7/21(火)-22(水)
可視化情報シンポジウム(主催)
工学院大学 新宿キャンパス,新宿区
7/12(日)および11/29(日)
検定実施に対する後援名義使用(後援)
H27年度検定
7/9(木)-10(金)
3次元画像コンファレンス2015(協賛)
JAMSTEC横浜研究所 三好記念講堂, 横浜市金沢区
7/2(木)-3(金)
第47回流体力学講演会/第33回航空宇宙数値シミュレーション技術シンポジウム(協賛)
東大駒場リサーチキャンパスAn棟, 東京都目黒区
6/22(月)-26(金)
The 13th Asian Symposium on Visualization(協賛)
Novosibirsk, Russia
6/16(火)-18(木)
5th International Conference on Jets, Wakes and Separated Flows (ICJWSF-2015)(協賛)
KTH, Stockholm, Sweden
6/8(月)
第19回 可視化フロンティア「PIV講習会2015」(主催)
LMJ東京研修センター,東京都文京区
6/3(水)-5(金)
第52回日本伝熱シンポジウム(共催)
福岡国際会議場他, 福岡市博多区
5/27(水)-30(土)
トライポロジー会議2015春 姫路(協賛)
姫路商工会議所, 姫路市下寺町
5/14(木)
文化フォーラム・東京(主催)
くらまえホール, 目黒区
4/15(水)-17(金)
第49回空気調和・冷凍連合講演会(協賛)
東京海洋大学, 東京都江東区
3/9(月)-11(木)
平成26年度衝撃波シンポジウム(協賛)
伊香保温泉 ホテル天坊, 群馬県渋川市
3/8(日)
「京都学」 第2回京都学のための科学シンポジウム 「琳派とテクノロジー」(後援)
京都ガーデンパレス, 京都市上京区
3/2(月)
平成26年度ウインターセミナー「大型機械・大型施設で活躍するフルードパワー」(協賛)
機械振興会館, 東京都港区
1/26(月)
第7回EFD/CFD融合ワークショップ(協賛)
秋葉原コンベンションホール, 東京都千代田区
1/22(木)-23(金)
第43回ガスタービンセミナー(協賛)
三菱重工横浜ビル, 横浜市西区