概要

JapanVisは可視化情報学会が主催する国際/国内混合型の新しいシンポジウムです。情報系の可視化に関する多様な話題、特にinformation visualization, scientific visualization, visual analytics, visualization applicationsなどの話題に関する発表を募集いたします。

シンポジウムの1日目は、Journal of Visualization (JoV)との連携による国際シンポジウムセッションを企画いたします。詳しくはEnglish pageをご参照ください。

シンポジウムの2日目は、情報系の可視化に関する日本語のチュートリアルおよび基調講演を企画し、さらにポスターセッション発表を募集いたします。2017年度から可視化情報学会が開催してきたビジュアリゼーションワークショップの形式を踏襲するものです。

* 主催:可視化情報学会

発表募集

可視化に関係あるポスター発表を広く募集します。
  • 予稿の提出は必須ではありませんが、ポスターのソフトコピー(PDF形式)の提出を歓迎します。
    • ポスターのソフトコピーを提出しない場合にも事前申込は必須ですのでご注意ください。
    • ポスターのソフトコピーは参加登録者のみに共有されます。
  • 優秀なポスター発表を当日審査により表彰します。
    • ただし表彰対象者はポスターのソフトコピーを提出した人に限られる点にご注意ください。
    • ポスター発表申込期限:2024年3月31日 (締め切りました)
    • ポスターソフトコピー提出期限:2024年4月15日
    • ※応募者多数の場合には申込期限より前に受付を停止することがあります。ご容赦ください。

※ポスター発表申込期限までに、著者名、筆頭著者の所属、タイトル、概要の各欄を埋めてください。各欄ともに日本語でも結構です。
※ポスターソフトコピーを提出できる方は、4月15日までにソフトコピーを提出してください。原稿ではなくポスターそのもののソフトコピーです。詳細はポスター発表申込期限後にメールでお知らせします。
※ポスターのサイズは最大でA0版(縦長)です。提出するソフトコピーもそのサイズで作成したものをご提出ください。
※発表当日は1人1分のファストフォワードをお願いします。4月15日までにPowerPointで1ページの資料を事前提出していただきます。詳細はポスター発表申込期限後にメールでお知らせします。

プログラム

1日目 (4月22日)

詳細は English pageをご覧ください。

2日目 (4月23日)

9:30~11:00 チュートリアル: 情報可視化の基礎知識(三末和男)
11:00~11:30 ポスター発表ファストフォワード
11:30~12:30 昼食
12:30~14:30 ポスターセッション
※このセッションに限りオンライン配信はありません
※設営(12:30~12:45)および撤収(14:15~14:30)の時間を含みます
14:30~15:30 招待講演1:見ること、分かることから、魅せることへ(近藤邦雄)
15:30~16:30 招待講演2: SIGGRAPH (ASIA) 2023 ・SIGGRAPH ASIA 2024東京開催の先取りレポート(安藤幸央)
16:30~17:00 クロージング

※細かい時間設定は変更になることがあります。
※可視化情報学会の主催ではなく参加登録者による任意開催ですが、 女性参加者を対象としたランチ会 が開催されます。興味のある女性参加者の方は参加申し込みをご検討ください。



情報可視化の基礎知識
三末和男
データサイエンスを支える重要な技術の一つである可視化は、データを視覚的に表現し、人間の視覚能力を活用することでデータの理解を助けます。いまでは複雑なチャートを簡単に作成できるツールが手軽に利用できるようになりました。それでも、良い視覚的表現を作成するには、人間の視覚特性、対象データの性質、視覚的な表現手法に関する知識が役立ちます。このチュートリアルでは、可視化の研究に取り組もうとしている学生を対象に(もちろんそれ以外の人でも)、知っておいて欲しい基礎知識を、情報可視化の枠組とともに紹介します。

1984年東京理科大学理工学部情報科学科卒業。1986年同大学院理工学研究科修士課程情報科学専攻修了。1986年から富士通株式会社国際情報社会科学研究所にて、グラフ自動レイアウトおよび発想支援の研究に従事。1990年株式会社富士通研究所に異動。1998年よりビジュアルテキストマイニング等の研究に従事。2004年より筑波大学に勤務。様々なデータを対象とした可視化手法の開発に取り組む。1997年博士(工学)(東京大学)。現在、筑波大学システム情報系教授。


見ること、分かることから、魅せることへ
近藤邦雄
50年間のコンピュータグラフィックスとデジタルコンテンツ制作の研究をもとに、図的表現と理解のためのさまざまな手法とその手法を提案するための考え方を説明します。図を見ること、図から理解すること、さらに、人の理解を助けるような魅力的な表現法について紹介します。  

1978年 名古屋工業大学第Ⅱ部卒。1988年工学博士(東京大学)。名古屋大学、東京工芸大学、埼玉大学を経て、2007年より東京工科大学教授。2020年に東邦大学、University of Silesia、Brawijava Universityなどの客員教授。現在、東京工科大学名誉教授、神戸芸術工科大学、神奈川工科大学、Management and Science University (Malaysia) 客員教授。情報処理学会フェロー、画像電子学会フェロー、ACMシニア会員。  画像電子学会会長、Visual Computing研究委員会委員長。芸術科学会会長、ADADA会長, 情報処理学会グラフィクスとCAD研究会主査、日本図学会副会長、ISGG理事などを歴任。情報処理学会25周年記念論文賞、日本図学会賞、CG Japan Award, 関東工学教育賞などを受賞。コンピュータグラフィックス、アニメやゲームなどの映像コンテンツ制作の研究などに関する研究に従事。


SIGGRAPH (ASIA) 2023 ・SIGGRAPH ASIA 2024東京開催の
先取りレポート

安藤幸央
コンピュータグラフィックスとインタラクティブ技術の学会、祭典でもあるSIGGRAPH。 昨年行われた米国開催のSIGGRAPH 2023とシドニー開催のSIGGRAPH ASIA 2023より 最新のCG/VR/AR/人工知能活用などの展示内容、発表内容を多岐にわたってご紹介いたします。 また、2024年12月に東京開催が予定されている SIGGRAPH ASIA 2024 についても、いち早くご紹介します。

シーグラフ東京委員長。 株式会社エクサ。 三次元コンピュータグラフィックス、ユーザエクスペリエンスデザインが専門。 Web、情報家電、スマートフォンアプリ、VRシステム、 巨大立体視ドームシアター、デジタルサイネージ、メディアアートまで、多岐にわたった仕事を手がける。 「Generative Design—Processingで切り拓く、デザインの新たな地平」翻訳、 「Processing:ビジュアルデザイナーとアーティストのためのプログラミング入門」翻訳、 「SF映画で学ぶインタフェースデザインアイデアと想像力を鍛え上げるための141のレッスン」監訳。


ポスター発表
  1. 降水量と河川水位の関係の可視化 ~動的時間伸縮法を用いた観測点間類似度の導入 (田中悠来,伊藤貴之)
  2. 物流網最適化におけるシナリオ比較のためのサンキーダイアグラムによる可視化方法の検討 (阿部花南,山口大洋,大石諸兄,小林美保)(優秀ポスター賞)
  3. 散布図の層別表示が相関判断に及ぼす影響:視覚心理実験による検討 (大前裕佳,齋木潤)
  4. 複数指標を有する人流シミュレーションにおけるパラメータ解釈性向上のための可視化 (森千紗,武田芽依,大西正輝,伊藤貴之)
  5. セルロースナノファイバー懸濁液の流れに伴う偏光角度変化を用いた三次元的な流れの可視化手法 (岡本流星,山下聖悟,加藤卓哉,久保尋之)
  6. CNNをもちいたフェルメールの特徴量分析 (小田稜子,伊藤貴之)
  7. CRV: A Framework for Visualizing Card Relationships in Digital Collectible Card Games (Yicheng Xue, Hiroshi Hosobe)
  8. 勾配ブースティング決定木の可視化に基づくインタラクティブな開発・運用支援手法 (柏山美結,廣川暢一,伊藤貴之)(優秀ポスター賞)
  9. 企業間の取引パターンの地理的関係に基づいた可視化の試み (西澤出流,有本昂平,脇田建)
  10. t-SNEを用いた幼児の音声感情認識における最適な特徴量と機械学習の検討 (樽見理花,伊藤貴之)
  11. スマートIn-Situ可視化向け適応的時間サンプリング法 (足立和也,岩田憲,松島大晟,坂本尚久,野中丈士,畢重科)
  12. バレーボールのサーブ姿勢の分析支援のための可視化 (鳥井菜央,伊藤貴之)
  13. 3次元計測点群の半透明可視化における主成分分析に基づく法線ベクトルの陰影効果 (野尻捷月,鷹取慧,長谷川恭子,李亮,田中覚)
  14. 単語埋め込みのジェンダーバイアスとデバイアスの影響の可視化 (杉野有咲,伊藤貴之)
  15. クラスタリングされたヒートマップと折れ線グラフによる時系列データの可視化 (遠藤麗香,細部博史)
  16. VR空間での3次元散布図による多次元データ可視化 (太田理佳子,伊藤貴之)
  17. 次元削減技術を使ったテンソルデータ向け視覚的データ分析 (延命瑞樹,岡見直樹,坂本尚久)
  18. 研究者とデザイナーの共創によるデータビジュアライゼーションのためのパターン・ランゲージ開発 (山辺真幸)
  19. アーティスティックスイミングのフラットスカルが作り出す渦流れの可視化 (萩原幸奈,長谷川裕晃)
  20. 同一楽曲におけるベースの演奏傾向の可視化 (原彩月,伊藤貴之)(優秀ポスター賞)
  21. 特徴抽出の効率化による画像ベースサロゲートモデルの学習高速化 (三宅智也,田中祐希,坂本尚久)
  22. 空調システムの運転データの連動性の可視化 (安部亮輔)


参加登録

参加費

国際シンポジウム登壇発表者 発表1件あたり20000円
※現地発表者・遠隔発表者ともに同額
※学生も同額
※1日目のバンケット価格を含む   
一般参加者(2日間共通)10,000円 (内10%消費税)
会員参加者(2日間共通) ※可視化情報学会会員 5,000円 (不課税)
学生参加者(ポスター発表者)3,000円 (不課税)
学生聴講者(現地)0円
学生聴講者(オンライン)0円
聴講者(国際シンポジウムのみ)0円
懇親会(1日目)5000円 (内10%消費税)
注1:無料聴講者を含めて全ての参加者には参加登録が必要です。
注2:国際シンポジウム発表者のみ懇親会費が含まれています。それ以外の方の懇親会参加は任意(別額)です。
注3:当学会は適格請求書発行事業者ではないので、インボイス制度に対応した領収書は発行できません。

参加登録はこちらのページから

会場情報

東洋大学白山キャンパス スカイホール(2号館16階)

※JapanVisでは昼食の提供はありませんので、各自で昼食に行っていただくことになります。 6号館地下または8号館地下の学食が便利です。

実行委員

実行委員長:
伊藤貴之(お茶の水女子大学)
プログラム委員長:
高橋成雄(会津大学)
財務委員長:
宮地英生(東京都市大学)
現地委員長:
窪田佳寛(東洋大学)
竹島由里子(東京工科大学)
アドバイザリ委員会:
小山田耕二(大阪成蹊大学)
染谷聡(産業技術総合研究所)

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CONTACT

E-mail: japanvis2024@googlegroups.com