可視化技術に関わる研究者・教育者・企業関係者・学生の交流の場を提供するワークショップを開催いたします。
可視化に関係ある幅広い分野からのチュートリアルと基調講演を企画し、さらにポスター発表を広く募集します。
自然科学・工学・医学から人文科学・社会科学・芸術まで、幅広い対象の可視化の研究発表を歓迎いたします。
皆様のご参加を心からお待ちしております。

日時: 2022年2月24日(木)
場所: オンライン
連絡先: visws2022_at_googlegroups.com

参加登録・発表募集

参加費

無料(学生)
5000円(可視化情報学会会員・協賛学会会員)
7000円(一般)
※参加費は非課税です。
※支払方法は参加登録された方にメールでお知らせします。 2月16日(水)2月24日(木)までに
指定の銀行口座へお振込みください。

参加登録フォーム

ポスター発表募集

可視化に関係あるポスター発表を広く募集します。
  • 予稿の提出は必須ではありませんが、ポスターのソフトコピー(PDF形式)の提出を歓迎します。
    • ポスターのソフトコピーを提出しない場合にも事前申込は必須ですのでご注意ください。
    • ポスターのソフトコピーを当ウェブに掲載いたしますのでご注意ください。
  • 学生による優秀なポスター発表を当日投票により表彰します。
    • ただし表彰対象者はポスターのソフトコピーを提出した人に限られる点にご注意ください。
申込期限:2月11日(金)2月14日(月)(終了しました)
ソフトコピー提出期限:2月18日(金)
 ソフトコピーはポスター発表申し込みフォームを編集することで投稿ください。
 編集URLは申し込み時の返信メールに記載されています。
 見当たらない場合は「ポスター発表申し込みフォーム」で検索してみて下さい。
 それでも見当たらない場合は迷惑メールフォルダをチェックしてみてください。
 それでもダメな場合は visws2022_at_googlegroups.comに連絡をください。


プログラム

10:00〜12:00

チュートリアル

チュートリアル1: 汎用可視化フレームワーク:Untiy上で動作する可視化フレームワークVisAssets(川原慎太郎)
チュートリアル2: Bokehを用いたPython上でのインタラクティブな可視化入門(伊藤正彦)
12:30〜14:30

ポスター発表

14:40〜15:10

基調講演1

データ駆動型解析と可視化技術を融合して見る生態系のうごき(夏川浩明)
15:15〜15:45

基調講演2

インフォメーションへルス~情報的健康の可視化~(鳥海不二夫)
15:50〜16:20

基調講演3

VRは人々の心をオープンにするか?(市野順子)
16:30〜17:00

シーグラフ東京セッション

現地+オンラインで開催した SIGGRAPH 2021 & SIGGRAPH ASIA 2021 レポート(安藤幸央)
17:00〜17:15

閉会式・ポスター発表表彰

17:30〜18:30

オンライン懇親会



ポスター発表のタイトル一覧はこちらのページにあります。




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チュートリアル・基調講演



川原慎太郎

海洋研究開発機構

チュートリアル1:
Unity用可視化フレームワークVisAssetを用いた可視化アプリケーション開発

ゲームエンジンであるUnity上で動作する可視化フレームワークVisAssetsを用いた,可視化アプリケーションの開発手順を紹介する. 本フレームワークでは,一般的な可視化フローを構成する小要素がモジュールアイコン化され, それらをドラッグアンドドロップでツリー状に接続するだけでUnity上での可視化アプリケーション構築ができる. 本チュートリアルでは,スカラー場およびベクトル場データを可視化するアプリケーションを構築し, スタンドアロンアプリケーションとして実行するまでをハンズオン形式で紹介する.

当日の説明資料はこちらです。

[参加者が用意するもの]
Unity 2021.2.X(2/17時点での最新版は2021.2.11)をインストールしたWindowsPC (MacやLinuxでも動くかとは思いますが,動作確認はしていません)
まず下記からUnity Hubをインストールし,そこから指定のバージョンのUnityをインストールします.
https://unity3d.com/jp/get-unity/download
Unityの利用にはアカウントの作成とライセンスのアクティベーションが必要となります(無償のPersonal版でOKです). Unityが起動するところまで,事前に確認しておいてください.
https://docs.unity3d.com/ja/2021.2/Manual/OnlineActivationGuide.html

川原慎太郎
1996年茨城大学工学部卒業.1998年茨城大学大学院理工学研究科修了. 2001年同研究科博士後期課程学位取得,博士(工学). 茨城県工業技術センター流動研究員,茨城大学情報処理センター助手を経て, 2003年より海洋科学技術センター(現:海洋研究開発機構)に入所. 地球シミュレータセンター(当時)に所属し,大規模シミュレーションデータや観測データの可視化に関する研究に従事. 開発した可視化ソフトウェアの公開や,その普及に向けた活動も行っている.


伊藤正彦

北海道情報大学
情報メディア学部
准教授

チュートリアル2:
Bokehを用いたPython上でのインタラクティブな可視化入門

データ処理に適した環境であるPython上で利用できる可視化のライブラリはいくつかあるが、 インタラクティブな可視化を作成できるBokehは学術研究などでも広く利用されている。 Bokehを用いることで、簡単なスクリプトで一般的な可視化を簡単に作成することができる。 本チュートリアルでは、研究を始めたばかりの人(学部あるいは修士の学生あたり)を想定し、 簡単なデータの扱いからインタラクティブな可視化を生成するまでの流れをハンズオン形式で紹介する。

[必要なもの]
GoogleのアカウントとWebブラウザ(Chrome推奨)

伊藤正彦
1998年北海道大学工学部電気工学科卒業。 2000年北海道大学大学院工学研究科電子情報工学専攻修士課程修了。 2000~2004年株式会社ビー・ユー・ジー。 2007年北海道大学大学院情報科学研究科博士後期課程修了、博士(情報科学)。 2009~2014年東京大学生産技術研究所助教。 2014年~2019年東京大学生産技術研究所特任准教授、NICT主任研究員。 2019年より北海道情報大学情報メディア学部准教授。 情報可視化、ユーザインタフェース、データ工学の研究に従事。 IEEE、ACM、情報処理学会、可視化情報学会各会員。 Journal of Visualizationおよび情報処理学会論文誌データベース(TOD)の編集委員を務める。


夏川浩明

京都大学
学術情報メディアセンター
特定講師

基調講演1:
データ駆動型解析と可視化技術を融合して見る生態系のうごき

SDGs(持続可能な開発目標)に掲げられているように生態系保全や持続可能な利用を進めるうえでは、 生態系のダイナミクスを理解することや予測をすることは、主要な研究課題となる。 この講演では複雑な生態系のダイナミクスを理解するためのデータ駆動型解析法である Empirical Dynamic Modeling(EDM)という手法や、EDMとインタラクティブな 可視化技術を融合した解析アプローチを紹介する。 生態学データへの適用事例を通して見る生態系のうごきや本研究の今後の展望についても紹介する。

夏川浩明
2008年京都大学工学部卒業。2010年京都大学大学院工学研究科修了、2013年同研究科博士課程修了、 日本学術振興会特別研究員DC1、博士(工学)。 京都大学大学院 工学研究科 特定助教(2013-2016)、 京都大学学術情報メディアセンター特定助教(K-CONNEX) (2016-2019)、 カリフォルニア大学サンディエゴ校スクリップス海洋研究所客員研究員 (2018)を経て、 現在、学術情報メディアセンター特定講師(2019-)。 情報可視化、ヴィジュアルアナリティクス、可視化の評価、生体計測の研究に従事。 IEEE、可視化情報学会、日本生体医工学会各会員、Journal of Visualization編集委員を務める。


鳥海不二夫

東京大学大学院
工学系研究科
システム創成学専攻 教授

基調講演2:
インフォメーションへルス~情報的健康の可視化~

現在の言論空間はフィルターバブル,エコーチェンバーの影響を強く受け,フェイクニュースや社会的分断などを招いている. このような現代社会の情報環境は、ユーザーが欲しい情報だけに触れられるようになったことによるゆがみといえる. これは飽食の時代において好きな食べ物だけを食べている状態と類似している. 欲しい情報だけを摂取することを「情報不健康」な状況とすれば, 「情報的健康(インフォメーション・ヘルス)」を目指すデジタルダイエットを行うことも可能になるだろう. 本講演では情報的健康の基本的な考え方と解説するとともに,実現するために必要な可視化技術について議論する.

2004年,東京工業大学大学院理工学研究科機械制御システム工学専攻博士課程修了(博士(工学)), 同年名古屋大学情報科学研究科助手,2007年同助教,2012年東京大学大学院工学系研究科准教授,2021年同教授. 計算社会科学,人工知能技術の社会応用などの研究に従事. 情報法制研究所理事.人工知能学会編集委員会副編集長.電子情報通信学会,情報処理学会,日本社会情報学会,AAAI各会員. 「科学技術への顕著な貢献2018(ナイスステップな研究者)」 主な著書に「強いAI・弱いAI 研究者に聞く人工知能の実像」「人狼知能 だます・見破る・説得する人工知能」「計算社会科学入門」.


市野順子

東京都市大学
メディア情報学部
情報システム学科 教授

基調講演3:
VRは人々の心をオープンにするか?

3次元バーチャル空間でのコミュニケーションは、アバターが身体性を有することから、 人々のコミュニケーションに新たな展開をもたらす可能性があります。 本講演では、3つのコミュニケーションツール (ビデオチャット、ユーザーの外見と似ているアバター、ユーザーの外見と似ていないアバター)を用いたときに、 人々がどれくらい自己を開示するかを調べた実験を中心に、バーチャル空間における人々のコミュニケーション行動について紹介します。

市野順子
1998年 電気通信大学大学院情報システム学研究科博士前期課程修了。 1998−2001年 大日本印刷(株)。2001−06年 TIS(株)。 2003−06年(独)情報通信研究機構けいはんな情報通信融合研究センター自然言語グループ特別研究員。 2007年 神戸大学大学院自然科学研究科博士後期課程修了。 2007−14年電気通信大学大学院情報システム学研究科助教。 2010−11年カルガリー大学コンピュータサイエンス学部客員研究員。 2014−17年香川大学工学部准教授。 2017年より東京都市大学メディア情報学部情報システム学科教授。 協調活動・感性的活動の支援,ユーザーの認知・行動特性の理解に関する研究に従事。博士(工学)。


安藤幸央

シーグラフ東京委員長

現地+オンラインで開催した SIGGRAPH 2021 & SIGGRAPH ASIA 2021 レポート

コンピュータグラフィックスとインタラクティブ技術の学会、祭典でもあるSIGGRAPH。米国開催のSIGGRAPH 2021は完全オンライン、SIGGRAPH ASIA 2021は、東京国際フォーラム現地での開催に加えてオンラインでの配信が行われました。 それらSIGGRAPHより、最新のCG/VR/AR/人工知能活用などの研究内容、発表内容を多岐にわたってご紹介いたします。

当日の説明資料はこちらです。

安藤幸央
シーグラフ東京委員長。 株式会社エクサ スマートシステム開発本部 / 企画部 所属。 三次元コンピュータグラフィックス、ユーザエクスペリエンスデザインが専門。 Web、情報家電、スマートフォンアプリ、VRシステム、 巨大立体視ドームシアター、デジタルサイネージ、メディアアートまで、多岐にわたった仕事を手がける。 「Generative Design—Processingで切り拓く、デザインの新たな地平」翻訳、 「Processing:ビジュアルデザイナーとアーティストのためのプログラミング入門」翻訳、 「SF映画で学ぶインタフェースデザイン アイデアと想像力を鍛え上げるための141のレッスン」監訳。



実行委員会・協賛団体

主催

可視化情報学会

協賛企業

富士通
アーク情報システム
株式会社インサイト
ビジュアルテクノロジー
HPCテック

協賛学会

芸術科学会,

実行委員会

伊藤 貴之 (お茶の水女子大学) (幹事)
伊藤正彦 (北海道情報大学) (実行委員長)
坂本尚久 (神戸大学)
土井章男 (岩手県立大学)
宮地英生 (東京都市大学)(会計)

オンライン情報

参加者の皆様には追ってアナウンスいたします。