2013年4月のFlash

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  • 動画提供:
    佐藤慧拓(東洋大学 理工学部 生体医工学科 2年生)
    菊地謙次(東洋大学 理工学部 助教)

    望月 修 (東洋大学 理工学部 生体医工学科 教授)
  • o 蛍光色素をナンテン(Nandina domestica)の葉脈標本の葉柄より吸わせ,高解像度蛍光マクロ像を微速度撮影(15min/frame)することで,複雑に枝分かれした葉脈内の流れの観察を行った.葉の中心の比較的太い中央脈において吸水した水が先行し,分岐した側葉脈へ徐々に浸潤していく様子が確認できる.可視化動画は,2時間の現象を480倍速で再生している.葉長70mm,葉幅25mm,中央脈径450μm,側葉脈径120μmであり,分岐に伴いさらに脈径は細くなる.葉先端方向の吸水速度は,ロガリスティックに変化し,細管での毛管現象による吸水速度と解析的に近似できる.平均吸水速度10μm/sより,レイノルズ数Re=5×10-3程の現象となる.現在,葉肉組織や気孔機能の有無など,生体状態をパラメータとして葉における吸水メカニズムの解明に挑んでいる.

    自然美の織りなすこの天然マイクロ流れは,ナンテン?!