第44回 可視化フロンティア「PIV講習会2023」

~可視化情報学会CPDプログラム(技術士継続教育)~

概要

脱炭素社会のためには様々なシステムの最適化が重要であり,様々な流体機械の最適設計のためにPIV(粒子画像流速計測法)をはじめとする流れの可視化計測技術が活用されています.近年CFDなどCAEベースで短時間で効率的に設計することが重要となっています.CFDの高度化・汎用化が進み,設計に適した計算負荷の低い方法も提案されていますが,今もCFDで予測不能な現象は多く解析ツールの検証が不可欠です.適切なモデル化のためにも実現象の計測評価が欠かせません.
PIV計測技術の進歩は著しく,極めて複雑な流れを多次元で計測できる可能性が広がっています.また,多くのPIV計測システムが市販され,企業・大学等における技術導入が進んでいます.これらのシステムではトレーサ粒子像を撮影してソフトを動作させれば,何らかの「もっともらしい」データを得ることができます.正しい結果であると信じたいところですが,実は“もっと正しい”結果を得ることができるかもしれません.測定対象のシステムや機器が複雑で思いどおりに適用できない,綺麗な映像を得ることが難しいといった壁にぶつかることも少なくありません.測定対象の流れ場に適用できるのか?どのような工夫が必要なのか?使用法・適用法に関する情報が乏しいため,『こんなやり方でいいのか?』という点にすら不安を感じるのではないでしょうか.PIV以外の可視化ツールは市販されておらず使用法・適用法に関する情報が乏しいため,何ができて何ができないのか,どのくらいのことまでできるのか?情報が不足しています.
本講習会では,広く普及しつつある流れの可視化をよりよく理解し,適切に活用するための技術情報を提供します.様々な流れ場への適用事例,応用事例など適用可能範囲についての情報を提供します.本講習会により論理的,直感的な理解を深めることができます.企業・大学等の研究者,技術者,大学院生などのうち,流れの可視化計測をこれから実施しようとされている方,実施現場でお困りの方,これまで以上に活用したい方を対象としています.なお,本講習会は技術士の継続教育に関する可視化情報学会CPDプログラムの第44回目として位置づけられており,講習会受講者全員に修了証が発行されます.

日 時:

2023年12月6(水),7(木)13:00-18:00 (12:45接続開始)

場 所:

オンライン開催(WebEx Meeting)(アーカイブ有)

アクセス:

ミーティングID,およびパスワードは開催日近くになりましたら参加登録者にお伝えします.

定 員:50名

参加費:

可視化情報学会 正会員/賛助会員 (不課税) 20,000円,学生会員(不課税) 8,000円,協賛学会正会員/賛助会員(税込)22,000円,協賛学会学生会員(税込) 8,800円,非会員一般(課税)30,000円,非会員学生(課税)12,000円.(博士課程(後期)に在籍する方は「正会員」としてお申し込み下さい.可視化情報学会の賛助会員は1口で3名まで参加することが可能です.協賛団体会員・協賛団体賛助会員の方は協賛学会会員料金(1口1名)で受講できます.)
外部サービス『イベントペイ』により受け付けます。キャンセルはできません.万が一ご出席がかなわなくなった場合も規定どおりの参加費が発生致しますので,ご了承ください.その場合,代理の方のご参加が可能となります.

受講申込:

下記申込ページからお申込下さい.
申込ページ

参加申込期限:

2023年11月30日(木)

講習会テキスト:

開催近くになりましたら,参加登録者に電子メールで講義資料のダウンロードサイトを連絡します。

注意:

講義の内容の録画,録音,再配布等は固く禁じます。

修了証:

後日 PDFファイルを電子メールにて送付。

連絡先:

産業技術総合研究所 染矢 聡
E-mail: s.someya@aist.go.jp

主催・協賛

主催:可視化情報学会

協賛(予定):日本機械学会,日本原子力学会,日本混相流学会,日本伝熱学会,流体力学会

プログラム(予定)

12月6日(水)
13:00~14:20 PIV基礎1 (講師:明治大学 榊原 潤)
14:30~15:50 PIV基礎2 (講師:明治大学 榊原 潤)
16:00~17:20 管内流れのPIV (講師:新潟大学 山縣 貴幸)
17:30~18:00 相談コーナー (各講師)

12月7日(木)
13:00~14:20 PIV発展 (講師:明治大学 榊原 潤)
14:30~15:50 感温液晶による熱流体計測 (講師:北海道大学 田坂 裕司)
16:00~17:20 建築分野におけるPIV (講師:新潟大学 有波 裕貴)
17:30~18:00 相談コーナー (各講師)

講義終了後に時間があれば質問できますが、確実に質問時間を確保するため、毎日の最後に相談コーナーを設けます。講義内容に直接関連すること、直接の関係が薄い質問も受け付けます。実際に可視化を使っているが上手く行かないとか,こういう計測を行いたいがどういうシステムが必要かなど,講習では聞けなかった内容について自由に相談して頂くことが可能です。