平成24年度事業計画

学会の活動(第24期)

本学会は昭和 56 年に「流れの可視化学会」としてスタートし、平成 2 年の「可視化情報学会」へ
の法人化を経て、平成 23 年 6 月1日に、一般社団法人「可視化情報学会」としての新たな再出発を 行った。今回の公益法人改革への対応に際し、学術団体としての本学会の在り方と位置づけを再認識 したが、その社会貢献のあり形については、継続的に議論を重ねていく必要がある。

21 世紀の社会は、あらゆる分野で情報の種類や量が爆発的に増大しており、「可視化」はこれまで 以上に重要な技術・学術となってきている。学会とは学術分野で同じ興味をもった会員が集まり、会 員相互の情報交換を行うことで、より大きな学術的創成を進めるための学術集団である。また、学術 的創成は、産業界における実践を通じて初めて社会に還元されるものであり、本会も産学官の各々に とって魅力的な情報交換の場とする必要がある。すなわち、実験科学と計算科学などの先端的学融合 技術としての「可視化」を広範な学術分野で推進し、新しい概念の構築や学術創成につなげると同時 に、産業界での実践に応用するための活動を強化・推進していく。

具体的には、英文論文集 Journal of Visualization の継続的な発刊、国際会議の主催や共催への協 力による国際的情報発信の充実、和文論文集および学会誌発行についての更なる拡充、学会員への充 実した情報アクセスの提供、国内シンポジウムや講演会における情報共有、書籍の発行や講習会の開 催、研究会の活性化など、これまで本学会が実績を積んできた活動において、新たな視点で会員にと っての魅力を追求し、社会への還元の道筋を意識した事業を実施する。