基調講演
小谷一孔北陸先端科学技術大学院大学情報学研究科 教授 |
基調講演1:
視覚情報(画像)は私たちに物体の存在だけでなく、形状や色、質感を伝えます。更に私たちの心理特性に作用して重さや美しさ、感情さえ伝わることがあります。
視覚情報(画像)を画素単位の明度、彩度、色相の値の集合として表現すれば物理量として計量可能になります。
これら物理量が私たちの視知覚系を介して心理、感情などの主観量を生起させるとき、
物理量ー主観量との間の関係を機械学習によりシミュレーションする研究も盛んになってきました。
今回はいくつかの研究例を挙げて視覚情報が私たちに何を与えてくれるのか?これが計算機にも伝わるのかについて皆様と議論できればと思います。
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渡邉英徳東京大学大学院情報学環・学際情報学府 教授 |
基調講演2:
広島・長崎原爆,東日本大震災,さらにウクライナ侵攻など,戦災・災害の貴重な記憶を可視化し,
未来に継承する 「デジタルアーカイブ」のデザイン手法,
地域の人々が主体的にアーカイブを育んでいくためのコミュニティ形成のありかたについて, 実演を交えて解説します。
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大石哲神戸大学都市安全センター 教授 |
基調講演3:
「データの活用のためには計算プログラム以外に大容量データの高速検索,自動変換による非BIMデータのBIM活用」を
さらに進めて,DXで災害被害を軽減しようとするときの問題点と解決方法について述べる.
具体的には,データを統合・変換してシミュレーション用の入力ファイルを作る際の工数削減方法について述べる.
その際にデータ処理プラットフォーム(DPP)(大谷ら,2019)の考え方を紹介する.
また,これまでに実施した橋梁分野の3次元可視化やコンクリート分野のシミュレーションで用いられた事例を紹介する.
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安藤幸央シーグラフ東京委員長 |
現地+オンラインで開催した SIGGRAPH 2022 & SIGGRAPH ASIA 2022 レポートコンピュータグラフィックスとインタラクティブ技術の学会、祭典でもあるSIGGRAPH。 昨年行われた米国開催のSIGGRAPH 2022と韓国開催のSIGGRAPH ASIA 2022より 最新のCG/VR/AR/人工知能活用などの研究内容、発表内容を多岐にわたってご紹介いたします。安藤幸央 シーグラフ東京委員長。 株式会社エクサ スマートシステム開発本部 / 企画部 所属。 三次元コンピュータグラフィックス、ユーザエクスペリエンスデザインが専門。 Web、情報家電、スマートフォンアプリ、VRシステム、 巨大立体視ドームシアター、デジタルサイネージ、メディアアートまで、多岐にわたった仕事を手がける。 「Generative Design—Processingで切り拓く、デザインの新たな地平」翻訳、 「Processing:ビジュアルデザイナーとアーティストのためのプログラミング入門」翻訳、 「SF映画で学ぶインタフェースデザイン アイデアと想像力を鍛え上げるための141のレッスン」監訳。 |